教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

ボロボロ離党とダラダラ政局。山内康一『蟷螂の斧』

2012年04月03日 12時34分51秒 | 国際・政治

消費税増税に反対して民主党議員が1人離党しました。
昨年末には「新党きづな」で9人離党しています。
その前にも松木けんこう議員等が離党しています。

民主党からはボロボロと離党者が出続けています。
どうも民主党内では「離党のハードル」が下がっています。
ふつう離党というのは、かなり覚悟がいるものです。

渡辺よしみ代表が、与党時代の自民党を単独離党した時には、
私も衝撃を受けましたし、相当な覚悟だったと思います。
当時の人気を考えると、渡辺代表は自民党に残っていれば、
将来の自民党総裁候補だったことはまちがいありません。
それでも離党するには、相当の覚悟と思い切りが必要です。

しかし、最近の民主党からの離党者の顔ぶれを見ていると、
そんなに覚悟があって離党している様には見えません。
むしろ不人気な民主党に残っていたら選挙に負けるから、
先手を打って離党してしまえ、という感じに見えます。

沈みかかった船から続々と海に飛降りている感じです。
最初に離党した松木議員は、勇気があったと思います。
しかし、9人まとめて離党した「新党きづな」メンバーには、
あんまり悲壮感や覚悟が見て取れませんでした。

そもそも「きづな」組は、純粋比例候補が多かったので、
選挙に突入したら政治生命が終わりの人が中心です。
純粋比例のまま政治生命が終わるより、一か八か勝負に出よう、
という合理的計算の下に離党した感じがします。

合理的な計算に基づく離党では、あまり共感は湧きません。
ムチャだと周囲に止められながら、やむにやまれず離党する、
といった覚悟が見えないと、離党しても支持されません。

松木議員の離党くらいまでは、離党のハードルが高かったので、
かなりの覚悟が必要だったかもしれません。
しかし、最近の民主党の「ボロボロ離党」組に関して言えば、
主義主張を貫くために離党する、という感覚が薄いです。

そういった「ボロボロ離党」が続く中、政局はこう着状態です。
民主党内はゴリゴリと消費税増税に進む野田政権と執行部と、
小沢グループとの確執が続いていますが、決定打がありません。
小沢グループの集団辞職も、あんまり効果がなさそうです。

自民党内は民主党を攻めるどころか、党内の権力闘争中です。
衆院総選挙よりも、9月の総裁選を意識している様子です。
谷垣総裁は野田総理と政策が近いので、攻めづらいことでしょう。

「民主党 vs 自民党」という対決モードはあまりありません。
民主党と自民党の重鎮議員たちは「大阪維新の会」躍進におびえ、
裏で手を握って共同戦線を張りかねない勢いです。

こういった中で永田町の「ダラダラ政局」は続いて行きます。
二大政党が対立モードではなく、どちらも党内抗争中です。
民主党の「ボロボロ離党」と民自公の「ダラダラ政局」が続きます。

引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/

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