教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

なぜ駅ナカで鼻毛を抜こうと思ったのか 「3分 1000円」の世界

2018年04月11日 20時58分49秒 | まち歩き

 

4/11(水) 8:15配信 ITmedia ビジネスオンライン

『なぜ駅ナカで鼻毛を抜こうと思ったのか 「3分 1000円」の世界

駅ナカで鼻毛を抜いてくれる「ekibana」

 少し前の話になるが、パナソニックがちょっと気になる調査を行っている。異性や他人の身だしなみに関して、どのような場面でドン引きするかを聞いたところ「髪の毛のフケ」(86.3%)や「歯のたべかす」(82.7%)を抑えて、最も多かったのは「鼻毛が飛び出ていた」(88.0%)だった。

 

駅ナカの店舗はこんな感じ(写真)

 

 ドン引きするのは男性よりも女性のほうが多く、鼻毛が出ている人は思わずその場で抜きたくなるデータも出ている。例えば、鼻毛が出ている人は「仕事ができなさそう」(50.0%)、「年収が低そう」(32.7%)といったイメージがあるそうだ。

 

 このような調査結果を見ても、「鼻毛を抜くのは痛いので、できれば抜きたくない」「切るのは面倒。気がついたら飛び出ている」といったオジサンも多いのでは。そんな人にとって、ちょっと気になる店が登場している。駅ナカで鼻毛を抜いてくれる「ekibana(エキバナ)」(1000円、税込)だ。

 

 ekibanaは2017年10月にスタート。現在は都営新宿線の市ヶ谷駅と馬喰横山駅の2カ所で出店していて、お客さんは少しずつ増えているという。ここまで書いて、気になることがある。どのようにして鼻毛を抜くのかだ。足や腕の脱毛経験がある人にとってはある程度想像できるかもしれないが、馴染みのない人にとっては不安を感じるはず。「鼻血が出るのではないか」「鼻くそがついていて、笑われるのではないか」など。

 

 もうひとつ、気になることがある。人間の体は毛で覆われているのに、なぜ鼻毛に注目したのか。脱毛サロンといえば、オシャレでキラキラしている街に出店しているイメージが強いが、なぜ駅ナカに店を構えたのか。ekibanaを運営している渡辺優弥社長に話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

 

●鼻の中の何を見ているのか

 

土肥: 鼻毛脱毛――。経験したことがある人にとっては「アレね。スッキリするよ」と想像できるかもしれませんが、未経験の人はさまざまな不安を抱くのではないでしょうか。「抜いたときに、血が出るのではないか」「ものすごく痛いのではないか」「本当に抜けるのか」など。そもそも、どういった手順で鼻毛を抜くのでしょうか?

 

渡辺: 鼻毛に関することなので、「きたない」といったイメージをもたれているかもしれませんが、鼻毛脱毛には大きくわけて3つの方法があります。医療系のレーザー脱毛、光脱毛、ワックス脱毛。当社はワックス脱毛を行っていて、まずお客さんの鼻の中の状態を確認します。新しい傷はないか、かさぶたはないか、極度に乾燥していないかなど。

 

 ワックス脱毛の場合、鼻水や皮脂などが残っていると、うまく抜けません。というわけで、鼻水が残っていたり、鼻毛に皮脂が付着していたりすれば、ティッシュを使ってそれをとってもらいます。

 

土肥: 施術前に鼻の中を確認するということですが、どのようなところを注目するのですか?

 

渡辺: 外から見ているだけでは、鼻の中のことはよく分かりません。乾燥しているのか、潤っているのか、適度な皮脂があるのかなど。鼻毛が邪魔をして奥まで見ることができないケースもあって、そうしたときには乾燥しているかどうかを見るんです。皮膚が潤っているときはすべすべした感じなのに対し、乾燥しているときはカサカサした感じ。

 

 乾燥しているときは皮膚が少し浮いている状態になっていて、鼻毛を抜くときに一緒にはがれてしまうかもしれません。そうなってはいけないので、保湿ローションを付けることも。ただ、ワックスとローションは相性がよくないので、なるべくローションをつけずに施術しなければいけません。

 

土肥: 鼻の中を確認をして、「問題なし」となれば、次に何をするのでしょうか?

 

渡辺: 「スパチュラ」と呼ばれている木の棒がありまして、その先端にワックスをつけます。お客さんには上を向いてもらって、木の棒を鼻の中に入れる。そのままの状態で10秒ほど待ってもらって、棒を一気に抜く。テーブルクロスを引くようにちゅうちょなく引かなければ、めちゃくちゃ痛いんですよ。

 

 家で脱毛をしていて「ものすごく痛かった」という人がいるのですが、木の棒を抜くときに失敗しているはず。一気に抜かなければいけないのに、ちょっとずつ抜いたので痛みを感じたのではないでしょうか。

 

●鼻くそがついていても問題なし

 

土肥: テーブルクロスを引くように一気に抜かれるので、初めての人はびっくりするのでは?

 

渡辺: 5人に1人くらいは「痛っ」とか「うわっ」といった声を出されています。もちろん事前に「こういうことをしますよ」といった説明をしているので、気持ちの準備はできているはず。ただ、一瞬ちょっとした衝撃が走ってしまうので、思わず声が出てしまうのではないでしょうか。

 

 ちなみに、私も初めて経験したとき、大きな声を出していました。棒を抜かれる前に、「ちょ、ちょっと待って! ちょ、ちょっと待って!」と(笑)。

 

土肥: これまでたくさんの鼻の中を見ていると、なかには鼻くそがついている人もいたのではないでしょうか?

 

渡辺: 鼻くそがついていても全く問題ございません。鼻毛を抜くときに、一緒に取ることができますので。施術前に、鼻くそのことを気にする人も多いのですが、私は全く気にしていません。プロとしてやっているので、「鼻くそがついているなあ」と感じることもありません。

 

 鼻くそがついているのではないか、鼻毛が出ているのではないか、といった不安を感じられるかもしれませんが、そのように感じる人だからこそ「脱毛しよう」と思うのかもしれません。気にしない人は、鼻くそがついていようが、鼻毛が出ていようが、「えっ、どこが問題なの?」といった感じなので、脱毛する人は少ないのではないでしょうか。

 

土肥: 渡辺さんは他人の鼻毛を抜き続けているわけですが、そもそもどういったきっかけでこのビジネスを始めたのでしょうか?

 

渡辺: 全身脱毛のライセンスを取得したのですが、何をしたらいいのか悶々としていました。なぜかというと、美容脱毛って高いですよね。例えば、足の場合、1回1万円ほどかかるのに、月に1度のペースで通わなければいけない。そうしなければ、元通りになりますからね。お客さん目線で考えた場合、自分だったらどうするか。「店に行かないな」と感じました。

 

 鼻毛脱毛の場合、少し安いですが、それでも5000円ほどする。鼻毛を抜いてもらうために、5000円を払う人がどのくらいいるのか。鼻毛を抜いてもらうために、わざわざ予約をして、サロンに通う人はどのくらいいるのか。そもそも慣れていない人は、サロンの店に入りにくいですよね。ハードルが高いというか、なんというか。

 

 ただ、ライセンスは取得していたので、なにかいい方法はないかと考えました。ああでもない、こうでもないと考えていたところ、ふと「靴磨き」の仕事を思いつきました。駅ナカまたは駅の近くで、さっと靴を磨く。同じようなビジネスモデルで、鼻毛脱毛もやっていけるのではないかと。わざわざ予約をしなくても、駅ナカに店があれば、会社の帰りにふらっと立ち寄ることができますよね。料金は1回1000円であれば、月に1度くらいは通うことができる。こうした感じで、靴磨きにヒントを得て、いまのビジネスを始めました。

 

●オープン当初の反響

 

土肥: 2017年10月、都営新宿線の市ヶ谷駅で店をオープンしたわけですが、どのような反響でしたか?

 

渡辺: 全くダメでした。当初、1日に20人ほどのお客さんを想定していたのですが、現実は半分以下。脱毛ライセンスを取得している人間からすれば、ワックスは日常生活を送っている中で普通にあるモノなのですが、多くの人は「ワックス」のことを知らないですよね。そうした状況なのに、公衆の場で鼻毛を抜きますよーと聞いて、その場で「じゃあ、ちょっと自分の鼻毛を抜いてもらおうか」と思う人は少ないですよね。

 

土肥: 「なんだこの店は?」と気になる人はいるかもしれませんが、1000円カットのように「鼻毛を半分くらい抜いて」という人は、ほとんどいないでしょうね。お客さんの数は想定の半分以下だったわけですが、不安になりませんでしたか? 「このままでやっていけるのだろうか」と。

 

渡辺: ものすごく不安を感じましたが、自信もありました。なぜならお客さん目線で考えた場合、駅で鼻毛を脱毛できたら便利だよね、と思っていたから。認知が広がるには時間がかかるかもしれませんが、やがてお客さんは増えるはずと考えていました。オープン当初と比べて、いまはお客さんの数が伸びていて、リピーターも増えています。

 

土肥: 現在は、都営新宿線の市ヶ谷駅と馬喰横山駅で出店しているんですよね。ユニークなのは、同じ駅でずっと運営していないこと。1週目は市ヶ谷、2週目は馬喰横山、3週目は休んで、4週目は市ヶ谷といった具合で展開している。なぜ間隔をあけているのかというと、お客さんの鼻毛が伸びるタイミングを考えているとか。

 

渡辺: はい。

 

土肥: 市ヶ谷駅と馬喰横山駅と比べた場合、乗降人員がかなり違いますよね。2016年度の1日平均乗降人員をみると、市ヶ谷は9万5112人に対し、馬喰横山は11万1877人。やはり、人の多いところのほうが売り上げはよいのでしょうか?

 

渡辺: 必ずしもそうとは言い切れません。市ヶ谷はオフィスがたくさんあるので、サラリーマンが多い。全体的に歩くスピードが速く、せかせかした雰囲気があります。一方の馬喰横山はどうか。オフィスもありますが、住宅も多い。全体的に歩くスピードが遅く、ゆったりとした雰囲気があります。

 

土肥: 鼻毛脱毛の店にとってはどちらがいいのでしょうか?

 

●ドイさんの鼻をチェックしている

 

渡辺: 馬喰横山の利用者は全体的にゆったりとしているので、ekibanaの店を見たときに「なにこれ?」といった感じで、立ち止まってくれる割合が高い。歩くスピードがゆっくり=周囲に目をやる時間がある=店に気付く、といった傾向があるかなあと感じています。

 

土肥: ふむふむ。

 

渡辺: オープン前は「1日に20人くらいは来店するだろう」と思っていたのに、初日で玉砕しました。自信があって、不安を感じて、いまはまた自信が戻ってきた状況ですが、これからはどうなるか。再び不安を感じるかもしれませんし、自信が続くかもしれません。自信と不安を繰り返すかもしれませんが、いまはまだ始めたばかりなので、とにかくやり続けなければいけない。

 

土肥: 渡辺さんの真正面に座っていると、ひとつ気になることがあります。先ほどから目線がワタシの鼻のほうを向いているような。

 

渡辺: やっ、すみません。職業病かもしれません、見てました。でも、ドイさん大丈夫です。鼻毛、出ていません!

 土肥: ほっ。鼻の中から心の中を見透されているような取材は、初めてです(汗)。本日はありがとうございました。』

美容上問題でも鼻毛も医学的には、役割が有ると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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