教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

5月の連休は訪中か、訪米か、それが問題だ new!!   

2012年02月21日 17時37分22秒 | 国際・政治
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天木直人
天木 直人
Naoto Amaki
japan

 2月19日の朝日新聞は「首相5月上旬訪中で調整」という
大きな見出しで次のような記事をスクープ報道していた。

 すなわち、野田首相は5月上旬に中国・北京を訪問し、日中韓
首脳会談に出席する方向で調整に入った。日中韓自由貿易協定
(FTA)の交渉入りで合意できるかが焦点で、核開発を続ける
北朝鮮を巡る情勢も主要な議題となる見通しだ、と。

 この朝日の記事を読んで私は驚いた。

 野田首相の訪米は今年の1月に行なわれる予定だったが延期
された。

 だから野田首相は訪米にこだわるはずだ。

 そしてその直近の機会はもはや4月-5月の連休しかない。

 事実、1月の訪米が先送りされた時はそう報道されていた。

 まさか連休中に訪米の後で続けて訪中するのではあるまい。

 いくら特別機といえどもそれはきつい。

 朝日の記事は訪中を優先するということなのか。

 しかも首脳外交は、日中韓のFTAといい、北朝鮮をめぐる
日中韓の協議といい、米国を排除したものだ。

 米国がもっとも警戒し、不快感を抱くものだ。

 米国を逆撫でするような事を野田首相はするつもりか。外務
官僚はそれを認めるのか。

 そう思っていたら一日たった2月20日の読売が「首相5月
訪米で調整」という見出しで次のような記事を掲載した。

 すなわち野田首相は5月の大型連休中に訪米し、オバマ大統領
との首脳会談を行なう方向で調整に入った。在日米軍再編計画の
見直しや、環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加問題、
北朝鮮情勢などを協議する、と。

 どっちが本当なのだ。

 日本の二大ライバル紙がまったく反対の事をスクープ報道合戦
した。

 しかも中国と米国のどっちを日本は優先するかというまるで
絵に画いたような究極の選択について。

 日本外交の最も重要なテーマについて。

 私が前代未聞と書いた理由がここにある。

 一体この混乱の背景には何があったのか。

 結論から言えば野田首相の5月の外遊は米国以外にはありえない
だろう。

 朝日の訪中報道を見た官僚が慌てて読売新聞に訂正させたのでは
ないか。

 それとも朝日にこのような情報を流した外務省のなかで米国派と
アジア派の対立が進んでいるということなのか。

 野田首相の5月訪米が固まった時点で朝日新聞はこの重大な誤報
の責任をどう取るのだろうか。

 ひょっとして社長のくびが飛ぶかもしれない。

 野田首相の連休中の外遊報道から目が離せない。
                            了

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<label>引用元http://www.amakiblog.com/</label>
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