【香港時事】香港の公立図書館は4日までに、黄之鋒氏ら民主派の著作の一部について、閲覧と貸し出しを停止した。中国が制定した「香港国家安全維持法」施行により、言論統制が加速している。

 公共図書館のサイトによると、黄氏が著した「我不是英雄(私は英雄ではない)」や、香港の完全な自治を主張した陳雲氏の「香港城邦論」、民主派立法会(議会)議員の書籍などが、全ての収蔵図書館で閲覧できない状態だ。親民主派の香港紙「リンゴ日報」によると、対象書籍の蔵書数は400冊近くに上り、政府当局の要請によって国家安全法に違反する内容かどうか検閲が行われているとみられる。