石原慎太郎の貪欲<本澤二郎の「日本の風景」(4399)

<「都知事で数千億円もうけた」と黒幕・朝堂院暴露=月刊タイムス4月号>より、転載させて頂きました。

パトロンかタニマチか、大金を政治屋に貢いでいる人物か。日本の三文作家にして、反共ナショナリスト・石原慎太郎に10億円を献金したという朝堂院大覚なる怪人物が、月刊タイムス4月号で、知られざる慎太郎の不正腐敗ぶりを暴露している。伏魔殿・石原都政は本当だった。都民はとことんコケにされたのだが、大阪同様に政治の浄化はいまだ成果を収めていない。

 安倍晋三に比肩される石原慎太郎とオウム事件の関連は、残念ながらコメントしていないが、それ以外の石原都政の裏側をかなり暴いていて興味深い。

 石原も安倍も金に貪欲な点はそっくりだが、都知事時代に限ってみても懐に入れた金額は数千億円?隣国の腐敗官僚と肩を並べる。かの有名な政界のフィクサー・ナベツネの数百億円報道を軽く上回っている。

 このカネは無論、脱税されて海外の秘密口座に秘匿されているだろう。かのゼレンスキーでさえも、租税回避地に秘密口座があると同誌1月号で紹介されている。どこの国も、政治屋・官僚の多くが脱税魔なのだ。一銭一円を納税している民衆は、常に馬鹿にされている。

 羽田空港拡張工事利権や秋葉原再開発利権も、数千億円の中の一部に過ぎないだろう。石原家の遺産相続の行方が、注目を集めるゆえんである。悲憤にかられた東京都民の中には、なんらかの行動を起こすだろう。この機会に政治屋や腐敗官僚、そして財閥関係者らの秘密口座を徹底して洗う必要がある。

 

<産廃の捨て場の豊洲に魚市場移転=鹿島に頼まれて>

 一度徳洲会事件で、フジテレビの取材を受けたことがある。その時、石原のことは排除、触れないでしてください、と頼まれたものだが、石原は徳洲会からもかなりの金を献金させている。「都立病院の民営化」が徳田虎雄の要望だったという。むろん、闇献金として処理しているので、国税の網に引っかかることはなかった。

 築地市場を豊洲に移転させた黒幕は、何と鹿島建設だったという。鹿島というと、中曽根康弘の親類である。原発の建屋はほとんど鹿島が受注している。政商・鹿島も中曽根と石原を足場にして、莫大な利益を上げていたのだ。

 「鹿島が築地市場を追い出して、そのあとにマンション建設で大儲け」という図面を書いた。それに石原が応じて、豊洲への移転が決まってゆく。小池百合子が暴露するという公約に期待したが、小池も都民を裏切った。

 「豊洲の東京ガスの用地は、ドブの上に廃棄物を投棄した有害物資のところだった」と暴露している。驚いた。都民は知っていたのであろうか。もっとも衛生的な魚市場を、有害物資の山のような泥地に現在の魚市場が移転したことになる。なんとも恐ろしい。ナショナリスト・三文作家の正体が見て取れるだろう。自身の金儲けのためには、手段を選ばないナショナリストの恐怖を知らしめているのではないか。

 

<覚醒剤中毒の浜渦を副知事に起用の仰天!>

 この不正を強行するために起用した人物が、確か浜渦というイカサマ人物だった。秘書から副知事に起用したことにも、都議会が屈服したことも仰天するばかりだ。工作資金はいかほどだったのか。鹿島は知っている!

 朝堂院の浜渦評が衝撃的である。「覚醒剤中毒」だったという。元巨人軍の清原と同じ病ではないか。覚醒剤使用者はセックス魔と知ったのだが、浜渦もそんな人物だったのか。小池は知っていたのか?

 石原に10億円も貢いできた人物の指摘である。事実に相違ない。警視庁や厚労省の麻薬捜査官は、昼寝でもしていたのか。石原はそのことを承知で、浜渦なる人物を副知事に起用していたことになろう。首都での大事件である。

 警視庁は今からでも遅くない。捜査を開始する義務がある。 

 

<「新銀行東京では都民の金2000億円をすった」疑惑などいっぱい>

 新銀行東京という石原が立ち上げた都民銀行のことを、都民はすっかり忘れている。この負債はどうなっているのか。朝堂院大覚は「都民の金2000億円をすった」と決めつけている。

 自身の金儲けと、選挙買収に使用したものであろうか。ナショナリストの正体についての研究が、今後とも不可欠だろう。憲法が容認しないナショナリズムに心酔する人物は、やはり警戒すべきだろう。議会の怠慢も大きい。

 

<愛人の5万円家賃けちる、金集めに執着した三文作家=国税の出番>

 石原の愛人がどこにいるのか?「安倍の愛人は麻生太郎が面倒を見ていた」とする情報が、以前から永田町でくすぶっている。筆者も麻生周辺の人物から聞いている。

 さて石原はというと「愛人の家賃5万円も払わない。愛人の子供の面倒も見ない」という。本人が名乗りを上げると、石原家の4人の息子たちも、遺産相続の場面で戸惑うことになるだろう。既に動きがあるのかどうか。

 

<中曽根も汚い、後藤田とは天と地の違い>

 朝堂院大覚のまともな点は、彼が師事した人物が警察官僚の後藤田正晴だったことである。「5000万円包んで自由にお使いください」といって運んだが、本人は受け取らなかった。後藤田の潔癖な性格を裏付けている。

 彼が中曽根内閣の官房長官に就任したのは、田中角栄が中曽根の監視役として官邸に送り込んだのだが、当時、こんなことがあった。在京政治部長会が、江東区の料亭に中曽根と後藤田を招いた時のことである。宴たけなわの場面で、中曽根と後藤田が政治部長の席に割り込んできた。たまたま後藤田が酒をついできたので、咄嗟に大事な質問を投げた。「中曽根に仕えるのもいいけれど、自ら政権を担ってはどうか」との直球に、彼の反応を試してみた。

 「少し歳をとりすぎたよ」が後藤田の本心だった。筆者は護憲リベラルである。ナショナリストには屈しない。後藤田もそうだった。「ワシが目の黒い間は、断じて改憲はさせない」という彼の信念を知っていて質問したものだ。

 彼は宏池会の宮澤喜一内閣の時に法相としても、宮澤に仕えた。共に護憲リベラルだ。護憲リベラルは戦争しない。戦争を阻止する憲法政治家だ。岸田文雄は宮澤の薫陶を受けていたのだが、いま安倍に屈して恥ずかしい。隣国との関係を重視する政治である。戦争ほど残酷なことはない。

 

<代議士を辞めた原因はオウムについて、なぜかコメントなし?>

 石原慎太郎の面倒を見ていた朝堂院大覚は、安倍や石原のオウム真理教との関係について知っている?しかし、これについての発言はなかった。臥龍点睛を欠いている。いつかおしゃべりする機会があれば、真相を聞いてみたい。石原の4男は麻原彰晃の側近だった。また安倍の神戸製鋼時代の部下が麻原側近だった。オウムの黒幕追及とこれを暴いた島津洋一レポートは、さらなる続報を期待したい。

2022年3月29日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)