教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

気候変動と梅の開花<本澤二郎の「日本の風景」(4376)

2022年03月06日 11時07分06秒 | 国際・政治

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気候変動と梅の開花<本澤二郎の「日本の風景」(4376)
2022/03/06 09:510
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気候変動と梅の開花<本澤二郎の「日本の風景」(4376)

<昨年より1か月遅れの原因は2021年の寒い冬の異常気象>より、転載させて、頂きました。

前庭のガラス窓を開けると、すぐ目の前に梅の大木(樹齢50年)の花が咲いていた。いたるところで見られる梅の開花風景であるが、本日はほぼ満開だ。そよ風に小さく揺れている。一番の見ごろである。心和む情景だが、嫌な予感がする。昨年は2月上旬に開花しているので、ほぼ1か月遅れ。今冬は寒かった。異常気象だったのだ。2020年2月10日に九十九里方向へドライブした時は、既に寒桜が美しい花を咲かせていた。近くの友人宅の寒桜は、いまも蕾のままだ。


 2019年の15号台風は、それこそ強風と豪雨で地底から唸り声が聞こえるほどで、家ごと飛ぶかもしれないという恐怖感を覚えた。昨今、地震は毎日のように発生している。311の再来を心配する専門家も。東海村など新たな原発の崩壊炎上も想定されるだろう。

 気候変動は、日常的に起きていると考えたらいい。地震のことを考えると、高層マンションに暮らしている金持ちの人たちにも気が回ってしまいそうだ。

 占い師とは無縁だが、地球は壊れている。犯人は人間の科学技術にある。自然を破壊するという愚かな行為は、人間であって、人間が生み出した科学技術であると断定することが出来る。

 戦争もまた、地球破壊の元凶である。それが今も、旧ソ連地帯で繰り広げられている。争う人間には、それぞれの宗教が付着しているが、効果ゼロ。数千年前、いや数万年前、人類が誕生して以来、争いはずっと続けられてきている。


<気候変動の一番の犯人は原子力発電所の大量の温廃水>

 聡明な友人は、あわててロシアの歴史を調べている。図書館にも出かけて、戦争の根源を洗いだそうとしている。そこに「差別」があると見ている。

 差別は、争いの原因である。江戸時代は、わざわざ士農工商という身分制度まで強要した。武士と農民が大事にされた。その上にまだ天皇制があり、商人の下にも奴隷のような賤民を置いた。これこそが差別社会の典型だった。

 敗戦で人間は皆平等になったはずだが、それでも天皇という特別な存在を、この国の為政者や占領軍が認めてしまった。この差別が無くなる社会が、いつの日にか実現するのか。日本人の悲願であろう。

 平等のはずの男女間にも、差別が存在する。役人と市民の間にも。人間の肌の色でも差別が。インドなどでは、まるで永遠であるかのように、差別制度が人々を苦しめている。無差別社会が人類永遠の課題なのか。悲しいし、情けない。その間は、人間の争いが、自然である地球を破壊・苦しめることになる。


 気候変動・地球破壊の元凶は、見方によっては人間の差別・争いに起因するのであろう。戦争は史上最悪の罪悪だが、それでも人間は、それぞれの目的を達成しようとして、日ごろの科学技術を人殺しの兵器を駆使する。死の商人はどこにもいる。巨大財閥が政治を操っている。ロシアのプーチンが、今もそれを隣国のウクライナで行使している。これの怨念は、確実に100年は続くのだが。しかも、原子力発電所を攻撃、そこから火の手が上がった。国際社会を核の恐怖に陥れた。


 この10年、安倍晋三と仲良くしていた人物である。驚いたことに安倍の仲間たちも、一斉に日本の核武装論を醸し出す声を高らかに上げた。狂喜が日本列島までも巻き込んでいる。


 原発の恐怖について、人々の理解は薄い。信じがたいことだが、311のフクシマの200万県民を指導している人物は、経産省OB、すなわち原子力ムラの仲間だ。原発推進派が福島県知事なのだ。日本の政党と大衆の民度の低さを露呈している。

 従って、原発が地球温暖化、気候変動の犯人という真実を、人々に教えようとはしない。フクシマに限らない。ウクライナの原発やアメリカ、フランスの原発総計およそ400基からの大量の温廃水が、海水温を上昇させ、二酸化炭素を蒸発させて、地球の正常な気候を破壊してきている。


 ロシアのウクライナ原発攻撃によって、プーチンは人類の敵となった。これ以上追い詰めると、核のボタンを押すかもしれない、という新たな恐怖を招来させている。


<ウクライナのザポリージャ原発はドニエプル川から黒海を汚染>

 欧州最大のザボリージャ原発から火の手が上がったことに驚いたが、筆者はチェルノブイリの教訓をないがしろにして、依然として原発にこだわってきたウクライナ政治に恐怖を覚える。

 ロシア・ベラルーシを経由するドニエプル川を、確実に汚染させている。石棺をかぶせたチェルノブイリ原発からの汚染はどうなのか。水も大気も安全ではないだろう。黒海や河川の水質調査は万全だろうか。フクシマも大変な事態のままであるのも当然か。


<世界の原発400基が海と河川の水温上昇犯人=異常気象>

 地球温暖化は、原発が最大の元凶であるが、石炭や石油もまたその一翼を担って久しい。犯人は人間である。科学技術だ。科学者はカネで動く。政治も金で動く、言論もカネで動く。異常気象・気候変動の犯人は、カネに動く人間である。


<脱原発・脱石炭=地球を死滅から再生させる人間の責任=帆船日本丸>

 地球は日々壊れている。自然に目を向ければ、素人でも理解できる。人間は、地球を再生させることが出来る。孫や子供たちに美しい日本を残すことも出来る。その方程式は、科学者でなくても出来る。開花遅れの梅の花でさえも、人類に警鐘を鳴らしている。差別のない、争いをなくすことが、地球生存の秘訣なのであろう。帆船で航海できる日本丸が最善の道である。

2022年3月6日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)


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負債4400億円、株価1円の衝撃…日本が誇る世界的大企業が過去最大の破綻

2022年03月06日 10時03分53秒 | 社会・経済
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負債4400億円、株価1円の衝撃…日本が誇る世界的大企業が過去最大の破綻

2022/02/27 11:00

 

巨大な企業も時に突然倒産します。2012年に経営破綻した「エルピーダメモリ」もその1つに数えられるでしょう。世界有数の半導体メーカーの倒産は国内に大きな衝撃を与えました。

どうしてエルピーダメモリは破綻することになったのか、今日はその経緯について学びましょう。また近年問題になっている「半導体不足」についてもご紹介します。

世界3位の半導体メーカーが破綻。負債総額4400億円

エルピーダメモリはNECと日立製作所、三菱電機といった大手電機メーカーのDRAM(ディーラム)事業を統合してできた会社です。DRAMとはパソコンなどに用いられる半導体製品の1つで、エルピーダメモリは国内で唯一、世界で第3位のDRAMメーカーでした。

世界3位のシェアといっても内情は厳しかったようです。そもそも日本の電機メーカーは1980年代まで世界のDRAMの7割ほどのシェアを握っていましたが、韓国や台湾のメーカーが台頭したためシェアを落としていました。

そして2007年以降、DRAM価格の下落がエルピーダメモリを襲います。過剰供給やリーマンショックなどを理由にDRAM価格が下がり、エルピーダメモリは2009年3月期に1780億円以上の最終赤字を計上しました。

その後エルピーダメモリは公的資金の注入などを経て事業再生を目指し、翌期には約31億円、翌々期には約21億円の最終黒字を計上しています。辛くも復活できたかに見えましたが、再びDRAM価格の下落が発生。さらに円高の影響も加わり、2012年2月27日に会社更生法の申請に至りました。

当時の負債総額は4480億3300万円。東京商工リサーチによると、製造業としては過去最大の破綻となりました。当時エルピーダメモリは上場していましたが、同年3月27日に株価1円で最後の取引を終え、翌日に上場廃止を迎えます。

半導体ってなに? なぜ不足しているの?

半導体とは物質の電気的な性質を表した言葉です。「絶縁体」は抵抗(オーム)が大きく電気をあまり通さない物質のことで、その反対の性質を持った物質を「導体」といいます。半導体は絶縁体と導体の中間の性質を持った物質を指し、シリコンやゲルマニウムなどが代表的です。

そしてニュースなどで言及される半導体は、これら半導体を利用した「半導体製品」を指すケースが多いでしょう。エルピーダメモリが製造していたDRAMなどがそうです。

半導体製品にはさまざまな種類があり、パソコンやスマートフォンといった精密機械から一般的な家電製品、自動車といった多様な製品に組み込まれています。私たち消費者が半導体製品を直接買うことは少ないでしょうが、間接的には必ずといっていいほど手にしているでしょう。

そんな半導体製品ですが、近年は世界的に不足しています。必要な半導体製品が手に入らないことから、多くの製品で生産の減少や遅延などが出てしまいました。どうしてこのような状況になっているのでしょうか? 一概にはいえませんが、半導体製品は生産を簡単には増やせないことが理由の1つでしょう。

半導体製品を作るためには非常に多くのプロセスを踏まねばならず、総工程数は400~600にもなります。しかも半導体製品は非常にデリケートで汚損を防ぐ施策が欠かせません。そのため工場はどうしても大規模なものになりやすく、資金繰りの懸念から設備投資に慎重になるケースが多いでしょう。

また半導体製品は一般的に価格変動が大きく、エルピーダメモリもDRAM価格の変動に苦しめられました。仮に半導体製品の需要が増えても価格が落ちれば売り上げは伸びません。また海外の売り上げが多いため為替の影響も考える必要があります。長期的な事業の予測が難しい点も、半導体製品メーカーが設備投資に及び腰な理由でしょう。

これらの理由から、足元で需給が逼迫している状況にあっても半導体製品メーカーは簡単には生産を増やせないのです。半導体製品の不足はしばらく続く可能性があるでしょう。

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