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Gothic Fantasy

2017年04月03日 04時58分44秒 | 小説
第51話 皆で繋げる思い

ハデスは立ち上がり周に襲い掛かる。
巨体を揺らし地響きを起こし襲い掛かる。
周はボルソルンメダルを手にしてバンクに入れた。
「冬人、氷のようなクールな心。でも氷のように脆い心。人間は強さと
弱さと兼ね備えている。これが俺たち人間の底力だ!ボルソルン!」
メダルを入れ魔法を放った。
「ジャイアントアイスバーグ!」
地面から巨大な氷山が突き上がりハデスを襲った。
「ぐあ!」
跪くハデスに周は追い打ちを掛ける。
「風馬先輩、微風のような爽やかな笑顔と大地のように広い心。世界は
人の笑顔と心で繋がってる。それをお前が断ち切る権利はない!ケンタウロス!」
周はケンタウロス装備で魔法を放つ。
「ビーストタイフーン!」
巨大な嵐がハデスを天高く打ち上げられ落下した。
大地震が起きるも周は戦々恐々と立っていた。
ハデスは立ち上がり周に襲い掛かる。
「おのれ!人間如きが私に歯向かうなど!」
周は次にピクシーメダルを入れた。
「和香ちゃん、君は俺にとって優しい光。傍にいて寄り添ってくれる光。
手を取り助け合うのが人間だ。そんな世界を終わりにはさせない!ピクシー!」
そして魔法を放った。
「フェアリーフラッシュ!」
眩しい光が辺りを包みハデスの目を眩ませる。
「ぐ!」
「理央先輩、強がりを言ったり意地を張る気持ち。人は完璧じゃないから上を
目指す。より強くなるために俺たちは明日を迎えるんだ!ミカエル!」
周はミカエルメダルを入れ魔法で攻撃する。
「エンジェルボルテージ!」
凄まじい電撃がハデスを襲い辺りに再び光を放つ。
「ぐおーーーーー!光など!光などいらんわ!」
「だったら闇をやるよ。」
周はインキュバスメダルをバンクに入れた。
「帝、お前はいつも人知れず戦っていた。影に生き影に忍んでいた。人は心に
必ず光と影があるんだ。闇だけの世界なんて誰も望まない!インキュバス!」
容赦なくハデスに魔法を放つ。
「デビルダークマター!」
黒い闇のオーラがハデスを包み込んだ。
「ぐあーーーー!何が…闇だ…痛い…痛い!」
「総統、あなたの鋼のような硬い魂。そして皆を思う気持ちと思いやりは大きな
力になる。思いは決して折れない鋼の魂だ!オーディン!」
オーディンメダルを入れ攻撃を放った。
「ディバインクラッシュ!」
巨大な十字架がハデスに襲い掛かり衝突し爆発した。
「ぐあーーーーーーーーーーーー!」
しかしハデスは立ち上がりまたも周に襲い掛かる。
周は次にオルフェウスメダルを入れた。
「理事長、あなたの父親に対する親孝行。決して涙を流さない心。家族がいるから
人は今日も笑えることを馬鹿にするやつは許さない!オルフェウス!」
そして魔法が放たれた。
「ディバインフォルテッシモ!」
十字に固まる音符がハデスを襲い耳元で大音響が起こった。
「何だ…この音は!耳が!」
耳を押さえ怯むハデスに周は再びメダルをバンクに入れる。
「雫さん、今日まで神に皆を祈ってくれたその祈り今こそ俺が実現させます。無事を
祈り待つ人のため皆戦うってそう知って俺は戦うことを決意した!マーメイド!」
装備を変え魔法を放つ。
「マーメイドバブリング!」
ハデスの足元に大量の泡が引き寄せる。
「く…足元が…」
そしてよろめいた瞬間を周は見逃さなかった。
「ヴィシャスさん、迷う気持ちは俺にも分かります。迷いながらも今日まで戦って来た
のは誰もが迷いがあっても己を信じて貫く正義を持ってるからだ!ベルセルク!」
そしてハデスの胸の石を目掛け渾身の一発を放った。
「バーサークインファイト!」
周の拳から無数の波動が放たれハデスの胸の石にヒビを入れた。
そして最後のメダルを投入した。
「父さん、今こそ2人で戦う時が来たよ。本当は俺たち家族を愛してたんだね。
その思いとても嬉しいよ。だから父さんの気持ちを利用したお前を倒す!バハムート!」
そして石を目掛け最後の魔法に出た。
「ドラゴンエクスプロージョン!」
竜の形の炎がハデスの胸の石に襲い掛かり大爆発し石が砕け散った。
すると閉じ込められていた魂や世界の生気が解放された。
人類や緑などが蘇り空は青く澄み切り大地は潤い冥界が終わりを迎えた。
ハデスも巨体から2mほどの大きさになっていた。
「まだだ。まだ終わらんぞ!この命尽きる前に目に物見せてくれる!」
そう言いハデスは逃走しその場を後にした。
「周、分かるだろう?」
「破れかぶれのやつが考えることは見えている。」
帝と京はそう言い周を説得した。
そしてハデスはボロボロの体で走っていた。
「このままでは終わらせん!ただで死んでたまるか!せめてもの復讐をしてくれる!」
ハデスが辿り着いたのは神十字教会だった。
「残った魔力でここを破壊してくれる!私の力ならばこんな物容易い!」
そう目論むハデス。
しかしハデス目掛け払魔銃の弾丸が飛んで来て命中した。
「ぐ!」
気付けばエクソシスト隊に囲まれていた。
「目標一体包囲!」
「何!」
エクソシスト隊の先頭には魔法戦士に変身した11人が立っていた。
「ハデス、お前はここで終わる!」
周がそう言った時だった。
そこに1台のバイクが止まった。
「帝、待たせたな。」
雄哉だった。
「雄哉、何でここに?」
「帝から頼まれた物持って来たんだよ。」
「まぁ遅れたが許す。」
「俺と仲間の王2人と魔導士3体の魔力から作ったぜ。大切に使えよ。」
そして雄哉は去り帝は受け取ったカバンを開く。
「皆、使え!」
帝は投げ渡しそれはメダルだった。
「皆、行こう!」
周の声で皆一斉にバンクに投入し魔法を放った。
「雄哉、ありがとう。キングブラスト!」
周は銃から王冠の形の弾丸がハデスに放つ。
「王の力借ります。キングショット!」
冬人はランチャーから王冠の形の砲弾がハデスに放つ。
「王よ、僕らに勝利を!キングシュート!」
風馬の放った矢は王冠の形になりハデスを襲う。
「イアソン!ヒーローカッター!」
帝は2つに割った鋏から2本の刃を放つ。
「ドリュアス!フェアリーストーム!」
和香はダガーから花吹雪を放った。
「セレネ!ムーンライトバースト!」
理央は杖から一直線の月光を放つ。
「ギガンテス!ギガントクラッシュ!」
十神はハンマーから破壊の一発を放った。
「パンドラ!マジカルインパクト!」
拝努はギターから魔法の衝撃波を放つ。
「セイレーン!ディーバスプラッシュ!」
雫は槍から水飛沫を放つ。
「アストライア!ジャスティスボンバー!」
ヴィシャスはメリケンサックから拳の形の爆弾を放つ。
「カオス!カオスアブレーション!」
京は剣から闇のオーラを放った。
11人の攻撃がハデスを襲い大爆発する。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
倒れるハデス。
「まだだ!」
周、冬人、風馬は剣先を向け更に攻撃をする。
「キングブレイク!」
周の真上からの一振りが放たれた。
「キングスラッシュ!」
冬人の真一文字の斬撃が放たれる。
「キングスプリッド!」
風馬の真正面からの一突きが放たれた。
3人の攻撃がハデスを襲った。
「この私が!この冥界神が魔法戦士如きに!」
「ここがお前のラストステージだ!」
3人はそう言いバンクにメダルを入れた。
周はキリスト装備、2人は聖騎士の姿になった。
「おのれーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ハデスは焼けクソになり走り出し襲い掛かるも3人は最後の技に出た。
「エクリプスソードストライク!」
3人の日食の力を纏った斬撃がハデスに決まった。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
大爆発が起こりハデスは死んだ。
炎と煙が立つ中メダルが落ち皆はそれを見届け変身を解く。
「終わったな。ついに我らが戦いは終わりを迎えた。」
十神の言葉に皆感激し抱き合う。
「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「周君、かっこ良かったよ。」
「風馬もこういう時はかっこいいのよね。」
「父さん、僕らはついに!ついに!」
「私も今回だけは貴様を見逃す。帝!」
「そうか。それに初めて俺を名前で呼んだな。」
「私も罪を償うよ。生きてしかと…」
京は突然倒れだす。
同時に帝も倒れだした。
「やべぇ…」
「帝も父さんもどうしたんだよ!」
「賢者の石を…やっちまった…」
「私も…だ…周…すまない…」
「嫌だ!帝、俺たちせっかく出会えて友達になれたのに!父さんも俺たちやっとお互い
分かり合えたのに死ぬなんて嫌だよ!俺もっと一緒にいたいよ!」
周は倒れた2人の手を握り涙を流し訴える。
同時に皆も悲しそうな顔で見て言葉を失う。
「周…俺の分を…生きてくれ…友達の約束だ…」
「周…強く逞しく…生きるんだ…親子の約束だ…」
そう言い残し2人の賢者の石は砕け散り中から大量の魂が溢れ天に昇る。
2人は冷たくなり死んだ。
そして周は悲しみのあまり天に届くような大きな声で泣き叫んだ。
それから日は流れた。
学園は卒業式を迎え周たち在校生は卒業生を見送っていた。
学園を出る風馬と理央は泣いていた。
卒業式の後皆は帝と京の墓に行った。
泣きながら手を合わせる。
そこに暖かい春風が吹いたのだった。

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