kakki'sだらだら日記

エアロビクスの事、競技の事も含め日々の出来事をダラダラと書いていきます。

ケガしたら、どうしゅる?

2011-06-15 03:04:00 | 競技

(*´ー`) どもっす

また明日から雨予報ですね。

こんな事なら昨日やっぱりrainboots買っておけばよかった(涙)

目を付けてたHUMMER のrainbootsがお買い得価格だったのだけど、
良い色がなくて…次には買うぞ!梅雨明けした頃になるかも知れないが。

というわけで、話はコロッと変わるのですが、今日は長いですよ。

今から3週間前のスクール中に、とある選手がふくらはぎの
肉離れを起こしてしまいました。

その時はエレメント(技)の練習中で、
ジャンプの踏切りの際に音がしたようです。

ん~、完全に肉離れだな…と思いつつ、
不足の事態に備え練習の際に、いつも持って来ている
救急セットの中から氷嚢に氷を入れてバンテージでキツく巻いて止血をし、
スクール生に心臓より高い位置までマットを積み上げて貰って
(こぐちゃん&かんごく大活躍だったらしいね♪)
その上に足を乗せて安静。

ここまでは、医療従事者の皆さんは勿論、フィットネス関係者であれば
誰もが知っているであろう

Rest=安静,Icing=冷却,Compression=圧迫,Elevation=挙上

の頭文字を取ってRICEと呼ばれる応急処置をしました。

私の過去の経験から(もちろん勉強も)、病院に行くまで少なくとも24時間
このRICEをきちんとするかどうかで予後が全く変わってきます。

アイシングは知っている人も多いと思いますが、
圧迫・挙上に関しては、目には見えないけど患部の中で
出血しているので早く止血をしてあげねばなりません。

これは捻挫や打撲も同じです。

そういう意味の圧迫・挙上です。

帰りはかとさんがおんぶしてロッカーまで連れて行ってくれましたし、
彼女は車だったのですが幸い左足だったので、挙上は出来ないけど
アイシングと圧迫、安静しながら車で帰る事が出来ました。

ふくらはぎの状態、彼女の感覚から言って肉離れのレベルで1か2か…
という所だと思いましたが、とりあえず翌日かかりつけの整形外科に行きました。

その整形外科には信頼出来るPT(理学療法士)の先生がいます。
彼女はいつも不具合があった時は、この先生にお願いしますし、
私も以前ヘルニアになった時にお世話になりました。
(ちなみに福岡ではありません)

ここの整形外科には日本全国からアスリートの皆さんが来ます。
もちろん近所のおじいちゃんおばあちゃんも。
もうそこは病院じゃなくスポーツクラブの雰囲気。

ここのPTの先生はスポーツ選手が怪我をしてから日常生活に戻るだけではなく、
仕事復帰、そして軽い運動、最後に競技選手として現場に
すみやかに戻してあげる事がいかに大事か知ってくれています。

場合にもよるだろうけど、オペした翌日から
もうリハビリを始めます。
安静にはさせてくれません。

人によっては安静にさせたら太って、
余計身体に負担が掛かって回復も遅れるとも聞きました。

そんな病院の初診でお医者さんには「3カ月~6ヶ月」と言われたらしく、
「ひょえ~~…仕事…大会…」状態でしたが、
PTの先生には軽く「3日で治る」と言われて俄然やる気が出たと言っていました。

そして「また、この方法で乗せられてしまうんよ私は」と言っていました。

実際3日で治りはしませんでしたが、
怪我をして一日でも早く元の生活に戻りたがっている人なら誰しも、
そうだと思うけど、

「これをやれば早く元の生活に戻れるよ」

という意味のモチベーションの上げ方をしてくれたらやる気も湧きます。
それを患者の性格に応じて言葉を使い分ける巧みさが凄いなと。

彼女は慎重な性格(怖がりとも言う)なので、
楽観的な物差しを示してくれた事でやる気が湧いたのだと思います。

PTやトレーナーは知識・テクニックも大事だけど
何よりメンタルの扱い方を知っているのは
大きいな~~~と感じた次第でした。

まぁ、「かかりつけ」というぐらいだから
付き合いの長さ故、彼女の性格を、より承知していたと思います。

とは言え、今回はそのPTの先生は私事で忙しいようで
後輩のPTの先生が担当してくれたようですが、その先生も実に
良い先生だったとのことです。

そうして彼女は仕事も出来ない事だし、
ほぼ毎日病院や公共の施設に通い、地味ぃなリハビリを続けました。

ホントに地味なんですけど、普段は当たり前に出来る事も
怖いんですよね。やっぱり。

新しい動きにトライする時には怖いけど、
それにトライ出来るのはPTの先生がそばにいて
「やってごらんよ」と言ってくれるからに他なりません。

1日1日、少しずつ昨日よりこれが出来た!と報告メールや電話が来ました。

出来るようになる事が一番の薬。モチベーションの源。

私の側から言えば、患者(クライアント)が自分の言った事を
全部きちんとやって来てくれるし、現状をちゃんと真正面から素直に受け止め、
自分の言った事に興味も持ってくれる。

それだけ信頼されていると思えば自分の持っている知識・テクニックを、
この人につぎ込みたい!早く現場に戻してあげたい!と思うでしょう。

先生やPTが有能なだけで誰でもが直ぐに回復するとは限りません。
「この先生なら、この病院なら有名だし、どうにかしてくれる」という
軽い考えではなく、継続して地味なリハビリをする覚悟を決めて、
それを実行した事がPTやトレーナーの力を引きだしたのだと思います。

PTと患者とは言え、人と人の信頼関係を得るにはコミュニケーションと
努力が不可欠とここでも知った次第です。


そもそも、なぜ彼女が肉離れになったかと言いますと、
彼女は肉離れになる2カ月程前に肉離れした足と同じ方を
細菌感染させてしまいました。

命に関わる病気という事で
10日程度仕事も休んで安静にせざるを得ず、
まぁ程なくして幸い完治はしたのですが、その時10日も安静にしていたのに
リハビリをしていなかったのです。
怪我ではなく病気だった事が判断を鈍らせてしまいました。

リハビリをせず仕事復帰、練習復帰。

それから頻繁に左足は攣るし、股関節や膝の調子が悪いと訴えていました。
リンパの流れが悪いのだろうと思ってストレッチをしたりしていましたが、
最終的に肉離れとなって現れてしまいました。

整骨院やマッサージなどで一時的に楽になったとしても、

運動機能を回復させなければ患部を意識的にでも無意識にでも
かばったりして行くうちに身体のバランスが崩れてしまい、
回復が遅れたり同じケガを繰り返す無限のループにはまってしまいます。

捻挫は癖になる。

肉離れは癖になる。

と良く言いますが、それはリハビリ不足が招くものでしょう。
アクシデントによる最初のケガを、今度はリハビリ不足で再発するのはナンセンスです。

そういう私も高校生の頃に半月板に関わる大きな手術を受けたのに、
きちんとリハビリをしなかった(というか若いからナメてた)お陰で、
今、私の半月板は宜しくない状態にあります。

今はまだ筋力があるのでどうにかなっていますが、
これが年齢が進んだ時にどう出るか怖いモンです(汗)。

という事で、話は戻って彼女はケガからちょうど3週間経った
先日、日曜日に仕事復帰、そして競技復帰と相成りました。

まだ油断は出来ませんので
「この1週間が一番の山場だ。ここで再発する人が多いから、我慢してここを乗り切ろう」
と伝え、今日もリハビリに励んでおります。

この3週間、彼女のレッスンは休講や代行になってしまい、
各クラブのメンバー様には大変ご迷惑をおかけ致しました。

怪我をしたら、とりあえずRICE。そしてとりあえず病院。

そしてリハビリで運動機能をきちんと段階的に回復してあげる事が大事です。

そのためにPTではなくとも、今は各クラブに訓練されライセンスを持った
パーソナルトレーナーさんがいると思います。

最後に今回の内容はフィットネス理論を交えて書いている部分もありますが、
私見も大いに混じっています。
人によっては当てはまらない事もあろうかと思いますので、
何か起きた際には必ず病院にかかって然るべき処置を受けて下さいね。

エアロビクスは人生の中で欠かせないモノ…としても、
いつまでもエアロビクスを楽しんで欲しいから、
そこは心身の健康が資本。

ケガの際には「急がば回れ!」です。