T.NのDIARY

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1620話 [ 「ファーストラブ」のあらすじ 7/? ] 2/25・月曜(晴・曇)

2019-02-23 18:29:18 | 読書

 『「ファーストラブ」のあらすじ

 第六章 私と夫・私と義弟(登場人物補足)

[私と迦葉が知り合うまで]

 ………。

 幼い頃、私の父はよく海外に行っていた。そこで未成年の女の子を買っていたんです。児童買春です。

 そのような父親に何かを感じていたのか、私は子供のころ、父が帰ると同時に部屋に逃げ込んでいた。また、小学校の高学年くらいから脱衣所で服を脱ぐときには、電気を消していた。

 母からは、幼い頃から何故か、私の行動、衣類、塾、読本まで過度に干渉されていた。

 私が父の売春行為を知ったのは、成人式の朝、母が運転する車の中でした。

 成人式の後、翌日の朝まで元同窓生とラブホテルにいて、その後家出をして、友人やその場しのぎの恋人の家を転々とし、大学を休学してバイトに明け暮れた。

 それでも、一年後、私はようやく一人暮らしを始めて、大学に3年生として復帰した。

 桜とサークル勧誘のビラが舞う大学の構内で迦葉に出合った。

 迦葉は、親をあきらめるしかなくて、名字で呼ばれたくない男で、私と両親の関係とよく似ていると思い、そんなところにひかれて付き合うようになった。

 そして、後日、一回だけ、肉体関係を持つようになった。

 (このあと一部省略)

 明け方5時ごろに、迦葉が玄関で靴を履いている物音で目覚めた。

 薄眼を開けて、迦葉、と呼びかけた。帰るの。返事はなかった。

 昨日はごめん、言い過ぎた。

 それでも迦葉は黙ったまま外へと出ていった。

 ………。

 

[夫・我聞と付き合うようになる私]

 週明けの大学の構内はどこもかしこも味気なく映った。迦葉が離れて、私は一人ぼっちになってしまった。

 数日して、迦葉から紹介されていた義兄の写真展に出向いた。

 翌日に我聞さんから連絡が来て、一週間後に上野公園でデートした。

 (この後は一部省略)

「今度、迦葉に僕が使ったダウンジャケットをあげることになったから、大学まで行くよ」

 私はそう、と答え、我聞さんが大学に来る日の昼休み、食堂で迦葉の姿を探した。

「これから俺、兄貴が来るんだよ」と言う迦葉に、私は、「考えたんだが、私たち、なにもなかったことにしたいの。春に出合って夜中まで遊んだことも、いろんな話をしたことも、全部。お願いします」深く頭を下げた。

「これ約束のダウン。そして、こちらにいるのが、僕の彼女の由紀さん。迦葉と同じ大学だったいうからびっくりさせようって黙ってたんだよ」

 迦葉は、びっくりした、とオウム返しに言った。私は、迦葉が大好きな兄を傷つけることを言うはずなどないと信じていた。

 そして、私と迦葉は再び対話する機会を永遠に失ったはずだった。環菜の事件が起きるまでは。

 

   第七章」に続く

 

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