馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

"Knight School"

2006年03月03日 | 日々是バスケ
リアリティ・ショーの波はついにバスケの世界へ。

NCAA歴代勝利数3位を誇る現Texas Tech監督Bobby Knightが、トライアウトで33人の学生の中から1人の"Walk-on"(*)を選ぶ様を描く、その名も"knight School"がESPNで始まった。Bobby Knightはこのブログでもちょくちょく紹介してきた(その1その2)が、厳しい指導と気性の激しいことであまりにも有名。いったいどんな番組になるのかと思ったら、これが結構勉強になる。

(*)普通に受験して学校に入り、トライアウトで認められ奨学金なしでプレイする選手のこと。こういう選手が頑張るチームは強い。活躍によっては在学中に奨学金が与えられることもある。

例えば、練習の進め方。コーチは必ず練習の前に、その練習において選手のどういうところを見たいのか、それがなぜバスケットにおいて必要なのかを説明する。途中アシスタント・コーチのコメントが入るのだが、「コーチの言うことには意味のない事はない。全て何らかの意図があってのこと。」と言っていたが、確かに全くうそやおだてには聞こえない。

また指示も的確。途中スクリメージで、何気なくベースラインにいる味方にパスをした選手をつかまえて、
「この状況でベースラインでボールを貰って何ができる? ベースラインへは貰ってシュートできる状況以外ではパスをするな!」
ごもっともです。僕がプレイしていた時を思い出すと、上の世代の人で結構「ポジションは0度」といって、ポストから出た辺りならまだしもわざわざ0度から攻める人がいた。スペースがない分、エンドラインを踏んだり相手のヘルプにつぶされたり、諸刃の刃だと思っていたのだが、Bobby Knightの言葉を聞いて納得。

あと面白かったのは、途中トレーナーが外で選手の体力測定を行っている途中に、散々スプリントをやらせた挙句にいきなりちょっとした数学のテストをやらせて、心拍数が上がった状態でどれだけ冷静に物事を考えられるかを試していた。

途中途中でも実にいいこと言う。選手に集中力の重要性を説いていた場面での言葉。
「Concentrationすることで、Recognitionができる。Recognition は、Anticipationに繋がる。Anticipationは、よりよいExecutionを生む。そしてExecutionは、Perfectionを可能にする。」
監督に要求されるスキルはいろいろあるけれど、この「Pep-talk」というか、ネタを豊富に持っていないと務まらないですな。

でもやっぱりBobby Knight、です。途中結構、「ピー」音が入ってました。それから先程のベースラインのシーン、いいこと言ってるなーと思っていたら最後に、「ここでボール貰ってできることなんか一つしかない、わかるか?」と言って、思いっきりボールを観客席に蹴り込んでいた。

NCAAのトップクラスの監督の力量が垣間見える番組。僕が以前マイナーリーグで会ったKasib Powell(Texas Tech出身)も、やはりいいコーチだと言っていた。さて肝心のチームの方は、今年は若手が多いらしくちょっと苦戦しているが、なんとかNCAAトーナメントに出場してまたかき回してもらいたいものだ。今後も要チェック。
ジャンル:
バスケットボール
コメント (4)   この記事についてブログを書く
« Knicks VS Grizzlies | トップ | 史上最弱のチーム »
最近の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tetsuo)
2006-03-08 18:58:37
いやーみたいねその番組。かなり面白そう。
Unknown (Harrison)
2006-03-14 00:16:38
昨日初めて見ましたが、面白いですね!ナイトは単なる気性の激しい人かと思っていたら、インテリジェンスもあるし、かなり気配りもある人みたいですね。最後の「何かあったら、いつでも電話して来い」みたいな台詞には学生への愛を感じましたね。
Re (t123da)
2006-03-15 12:24:57
Harrisonさんこんばんは。



Knightはいろいろ言われてますが、やっぱりIntelligenceやCaringがないとあそこまで行けないと思います。最も周りから誤解されているコーチなのかもしれませんね。



Re (t123da)
2006-03-15 12:39:45
てっつあん。そうなんだよ、結構面白いんだよね、って言いながらあれからまだ見てないんだけど。



最近ESPNでやってたのは、Sebastian Telfairの高校時代のドキュメンタリー、"Through the Fire"。とても高校生と思えないプレイだった。でも見ていると親戚のMarburyと結構いろいろな点が似ていて、TelfairもやがてMarburyと同じ轍を踏むような気がする。。。

コメントを投稿

日々是バスケ」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事