TOKI : LOG

LOGGYと竹坊の物見遊山

高輪二本榎界隈 ー前編ー

2013-11-22 | 建築散歩
その昔、東海道を旅する人の一里塚のしるしとして
高輪上行寺門前に2本の榎の木があったという。
この界隈は、海抜25mで江戸湾が眼下に眺望できる景勝地で
江戸の出入口として栄えていたそうだ。
そんな歴史に思いを馳せながら、のんびりと散歩してみた。

最初にご紹介するのは、日本基督教団高輪教会。


この建物は、1933年(昭和8年)に岡見健彦の設計で造られた。
岡見はフランク・ロイド・ライトの工房から帰国したばかりで、
ライトの意匠に近いものになっている。




残念ながら内部の見学は出来ず、外観だけの見学となった。

この界隈は以前から何度も散歩しているLOGGYだが、
近年、昔ながらの商店が無くなり、次々とマンションに変わっていってしまった。


昔からの佇まいを残す一角を見つけると、思わずほっとするが、
高層マンションに空を遮られた景観は、何とも言いがたいものがある。
そんな事を思いながら次に訪れたのは、承教寺。

1299年に開創し、1653年にこの地に移転した日蓮宗の寺院である。

入口には人面の狛犬が並ぶ。
謎の狛犬としてマニアの間では有名らしいが、
その出自は中国のものらしいという事以外不明のようだ。

本堂は関東大震災以前に建てられたものだが、
ちょうど改修工事中の為、近くで見る事ができなかった。


最後にご紹介するのは城郭風外観が際立つ和菓子屋の「虎屋」。

竣工は1927年(昭和2年)頃らしい。
昭和初期、銀行として建てられたものを自家設計で改築したそうだ。
残念ながら現在は休業中との事。
かつては加山雄三の若大将シリーズのロケ地として使われた事もある。
3年前にLOGGYが散歩した時の写真が2枚見つかったので、参考までにUPする。



(ー後編ーに続く)

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