ぱんくず日記

日々の記録と自己分析。

半透明の紙をかけて

2018-09-15 21:17:08 | 日常
昨夜職場からの呼び出しは無かった。

太陽は出ているが湿度高い。


歩いていると、鬼蜘蛛さんの立派な網が水滴を付けてダイヤの首飾りの如く輝いている。
鬼蜘蛛さんはお留守らしい。

写メ撮ったけどよく見えない。
今日早く仕事が終わって帰りにまだここに残っていたら暗闇で、フラッシュで光らせて撮れないかなぁ。
素晴らしい芸術作品であるよ。

審判の喇叭、数少ない生き残りが頑張っている。
 


コスモスは今が盛り。




・・・・・

仕事は多忙だったが何とか終わった。
今夜は携帯も持たなくて良いし、明日明後日2連休なので夜更かししたい。
珈琲飲みながら映画見たりとか。

Twitterでお仲間と先日映画見た『犬神家の一族』の話になった。
映像は美しく、物語も面白い。
横溝正史は犬神家の映画以前に母親がはまっていた。
当時、母は黒い表紙の角川文庫を片っ端から買って来て積み上げて読み耽り、それで妹や私も読んだ。
魔境と呼びたくなる独特の雰囲気があって引き込まれた。
いつか病気になって学校を休んで寝床の周りに江戸川乱歩、夢野久作、久生十蘭、小栗虫太郎、横溝正史を積み上げ
終日読み耽るのがぐうたらな中高生時代の夢だった。

江戸川乱歩の明智小五郎はあまり何とも思わないが、乱歩の全作品の中で一番好きなのは『鏡地獄』である。
完全な球体の内側が鏡だったら中の物体はどんな具合に映るか、という謎。
それを実現し自分で内部を鏡にした完全な球体を作って自ら球体の内側に入った人は精神崩壊する。
球体内部の鏡面界に映った自分の顔を見たからだ。
実際どんな具合に映るのだろう。

夢野久作の『押絵と旅する男』も好きだ。
角川文庫の夢野久作の古本を長年所持している。
中身が面白いだけでなく米倉斉加年さんの絵が表紙になっているからだ。
米倉さんの絵本『マッチ売りの少女』『多毛留』『人魚物語』『おとなになれなかった弟たちに』以来、
自分は米倉さんのファンである。
吉行淳之介の文庫本も米倉さんの絵が表紙になっている。
米倉さんの絵が表紙になっている文庫本は半透明の紙をかけて傷まないように保管してある。
大学に入ったばかりの頃、一級上の学年の友達数人と意気投合して、
仲間の一人が何かのイベントでサイン貰って握手してくれたと話していたのを思い出す。
そんな風に、何十年経っても色褪せないものがある。

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3 コメント

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ぬ、江戸川乱歩・・・横溝正史・・・ (こあこあ)
2018-10-16 04:46:23
にゃるほど。
それらの中に埋もれたぐうたら生活wが中高生時代の夢だったとおっしゃるならば、私が気にしている話を覚えていらっしゃるかもしれない…と、勝手ながら自分語りを始めることをご容赦くださいませ<(_ _)>

私はそれよりもちょいと早い頃、小学生中学年のころに、江戸川乱歩にハマったのをきっかけに、おどろおどろしい世界に親しみ始めました。
当時の札幌市立図書館にせっせと通い、小学生コーナー、音なのコーナーと別れていた建物を行ったり来たりしながら、いろいろ本を借りては帰ったものでした。

で、本題です。
そこで読んだ本が、何というタイトルであったのか、そしてその結末が分からないのです。

内容は、ある兄弟の兄の方が、まだ赤子である弟を抱っこしているときに、床に弟を落としてしまう・・・。
ごちっと頭が床にぶつかる嫌な音がして、磁路いあげると弟は今までとは違う魔の赤ん坊になってしまったことをその表情から知る。
兄は、落としたことを大人に責められたくなくて隠すし、そもそも、魔の赤ん坊になっているなんて、誰が信じる…
とまぁ、多分、長い間の記憶で、色々脳内変換されている部分もあると思いますが、兄は弟を手から取り落とし、弟が床に頭をぶつけて魔の赤ん坊 ってとこは間違えていないと思います。

井上様 読んだことありますか?

これは大人向けの本の建物で借りたものではなかった覚えがあります。

大人になって読んだ江戸川乱歩全集みたいなものでは見かけないのです。
かといって、時期的に犬上家の一族で脚光を浴びた横溝正史でもないはずで、なにより、あれは子供でも理解が容易な文体でした…

また私はこの話の存在を忘れてしまうかもしれません。思い出しては、ぼちぼち探しますが、また忘れて探さない の繰り返しwでいます。
遅レスすみません (井上)
2018-11-14 00:37:51
>こあこあ様

  このコメント頂いた時、
  検索で散々調べましたが未だに見つかりませんのです。
  それだけでなく、検索の途中で
  「小説家になろう」みたいな投稿サイトに引っ掛かってしまって
  江戸川乱歩の曾孫の曾孫みたいな若いお人が書いたらしい
  双子の一人を主人公とした不気味な小説に辿り着き、
  凄く面白かったので読んでいる間に何処か変なアイコンをうっかり触ってしまい
  サイトが閉じてしまいました。
  もう一度同じページを開こうとしても、江戸川作品の検索の途中の寄り道だったので
  正確なサイト名も、肝心の小説の題名も作者名も
  全く記憶しないまま飛んで行ってしまいまして、躍起になって探そうとして見つからず断念した
  というエピソードがありました。
  結局件の江戸川作品はまだ見つからず、
  たまたま見つけて数ページ読み耽った誰が書いたかわからない小説も見つからず
  そのまま頓挫しております。
  いつか探し出して完読したいものです。
なんとΣ(・ω・ノ)ノ! (こあこあ)
2018-11-19 05:59:27
井上様も探してくださってますか~
ありがとうございます<(_ _)>

今読み返すと、このコメントも、謎の変換で変な文章になっておりますなぁ…(;´Д`)
それを判読して探していただけるとはありがたいですや<(_ _)>
いつか出会えたら と思いますが…(;´Д`)

ところで、その検索の途中に井上様が出会った江戸川乱歩風の双子の話というのは
もしやご本人が書いた話で、青空文庫に記載されていたものではありませんかね?
江戸川乱歩の短編小説「双生児〜ある死刑囚が教誨師にうちあけた話〜」というのだそうですが。
青空文庫とは、著作権切れの作品や、著者が承諾した作品をテキスト化した電子図書館です。
もしもこれであるなら、
ttps://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/57187_60205.html
(こちらのサイトは頭のhを抜いたURL表記を推奨していたので、それにならった表記でいきます)
というところにあります。
なお、これは、映画にもなっているようです。
『双生児 -GEMINI-』(そうせいじ ジェミニ)1999年に公開された日本映画。

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