二か月ぶりの奈良女子大学、二回目です。
ストレスマネジメント、いつもの「用意、はじめません!!」。
だまされたみなさんの中には、100ます計算が「いやだ」と感じた自分を励まして、「ようし! やるぞ!」とこころを奮い立たせた方が複数いました。
これこそ、対処(コーピング)のなかでも、最も強力といえる「リフレーミング」の力です。
ネガティブをポジティブに変えてしまう魔法の力と言ってもいいでしょう。
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奈良女子大学生活環境学部心身健康学科臨床心理学コース3回生の藤井藍子です。
本日はありがとうございました。ワークショップのふりかえりを送らせていただきます。
ウォーミングアップのじゃんけんから考えたことは、「三人」という数の難しさです。
ただ奇数だから、というだけではなく、2人と1人という状況になりやすいため、ひとりぼっち、が成立し得るということに気づきました。
ストレスマネジメントについては、一連のストレス反応と、対処・問題解決との関わりが少し整理し切れず、もう少ししっかり理解したいと思いました。
奈良女子大学 臨床心理学コース 修士1年の松下です。本日はストレスマネジメントについてのワーク、ありがとうございました。
時代の転換点を俯瞰して眺めることや、ストレスマネジメント、怒りが二次感情であること、なども大変興味深かったのですが、今日のワークで一番印象に残ったのは、ウォーミングアップです。
「じゃんけんほい!」も「絶対負けないじゃんけん」も考えさせられながらも楽しく、ワークにどんどん引き込まれる本当に魅力的なウォーミングアップでした。先日、実習先で行ったワークが盛り上がりにかけたのはウォーミングアップを甘くみていたからだと反省していたので、次回のワークでは、ぜひこのじゃんけんシリーズをきっちり準備して試してみたいと思います。
実は「じゃんけん※※」でなかったので、言い出せなかったのですが、私が子どものころ、特に男子は「いーんじゃーんーで、ほーい」と独特の抑揚をつけていっていました。「じゃんけんぽん!」と比べるとちょっと勢いに欠けますが、久しぶりに懐かしく思い出しました。
また、あらためてファシリテーションの奥深さを感じることができました。ウォーミングアップやワークのネタを沢山知っているだけでは不十分で、ベースに、人間としての魅力や、何のためにそのワークを行うのかという信念のようなものがあって初めて、参加者の心に響く時間になるのだろうと思います。
来週も楽しみにしております。どうぞご指導よろしくお願いいたします。
「最初はグウ」をひろめたのは志村けんです。80年代の「土曜だよ!全員集合!」のなかで使ったのが始まりです。公開放送で全国から来た観客の方にじゃんけんしてもらうのに地方地方のやり方が違って、じゃんけんにならなかったのですね。そして生まれたのが「最初はぐう」でした。
わたしが行ってる地方では、すくなくともすべて「最初はぐう」に今ではなっています。テレビは高度情報化社会への「はしり」になっていたのです。
ウォーミングアップのじゃんけんで、あいこにするのは3人が一番難しいとおっしゃっていたのはコミュニケーションも同じかなと思いました。2人だと話している相手しか見なくていいですが、3人だと2人分も反応を見なければならないので難しいと感じます。
人数が多くなるとまた簡単になる、というのはいろんな人がいると自分の役割が大きくない、目立たないからでしょうか。
100マス計算ではまんまと騙されてしまいました。本当はあまり計算をしたくなかったのですが、やらないと言われ、残念に思った自分もいました。知らないうちに物事を楽しむように考えていることに気がつきました。
まず、ウォーミングアップでは、じゃんけんという単純な手法から少し意識していなければ出来ない課題を与えることで緊張や萎縮から授業へと意識の方向が変わっていくのが、自分でも意識されました。
本題であるストレスマネジメントの話では、始めからストレッサーの何たるかや、コーピングについて先生が教示していくのではなく、社会の変化を捉えることから始めるということは、中々無い経験でした。私自身が生まれる直前辺りの年が話題の中心となっていて、実感が持てないことが残念でしたが、一つ一つの要素は高校までの授業で聞き覚えがあり、ファシリテータ教育ではなく、勉強としての授業を受けている気分になっていました。そこで百マス計算の話題が出て、私は、大変そうではあるが、当然やるものとして受け入れていました。深美先生が「6割の人が出来る」と仰ったり、やり方が分からないという人にしっかりと教えていらっしゃったりしたので、尚更やるのではないかと信じていました。その後、「始めない」という言葉が複数回かかった時も、こちらの力を抜く「フリ」と言うのか、思いがけないタイミングで始める為のものかと思っていて、すっかり騙されていました。そして、これが「指導」の在り方なのだろうかと思いました。画一的なルールで、画一的なことをする。これは他から漏れ出さないことだけを考えていたら良いので、とても楽です。しかし、相手の立場を振り返りもせず流されて、思考を止めてしまうことでもあります。様々な面で世界が広がり、また格差が広がる中で、これはとても危険な思想であると思いました。個性が求められる中で画一性だけに縋るのは、流れに取り残されることであり、生きることを放棄することでもあります。そして、このような姿勢は普段の生活では他の要素に埋没してしまい、気付きにくいことであるとも感じました。 また、このような実体験からストレスマネジメントという本題に入ると、直近の体験が伴うので、納得しながら話を聞くことが出来ました。特に、怒りのマネジメントについては、興味深かったです。これまで私は、怒りは怒りであり、一つきりの感情であると思っていました。他の感情と混じることはあっても、他から変容してきたものだと考えたことがありませんでした。しかし、残念さであったり、悲しさであったり、怒りよりは自分の頭が冴えている状態で留められれば、或いは怒っている時もそれには深い原因があるのだと、一度切り替えて考えられるようになれば、原因となったストレスは勿論、怒ってしまったという後悔からくる新たなストレスをもう一段階上の認知に昇華できるのではないかと思いました。怒ることも、怒られることも、引き出すのは主にマイナスの感情です。思いがけない所からも情報が入り放題の今、少しでもマイナスの感情を減らすことで、人々の息がしやすくなれば良いと思います。今回のワークは、今までも色々な人から言われ、しかし実感が伴わなかったことを、肌で感じられました。こうした学習から世界の様子や自己を知り、支援に役立てていきたいと思いました。
以上です。よろしくお願いします。
しかし、社会が変化した現在ではどうでしょう。「はい、わかりました」と従順な子どもこそが将来への危険をはらんでいます。不登校やひきこもりになっていく可能性が高いのですね。それは、従順であるというころが「自分を押し殺す」ことになっている場合が多いからです。そしてそれがストレスになり、ストレスがストレスをうんで、ネガティブのスパイラルに襲われることになります。
しかし、残念ながら今の教育はこのことに気づいていません。今は、カウンセラーの方々のような支援職の方々が警鐘を鳴らしていかなければならない時代であるのです。
先日は授業をしていただき、本当にありがとうございました。
じゃんけんについて
普段、じゃんけんをするときには、相手に勝つことしか考えていないので、後出しであいこになるように出すというのは新鮮でした。2人であいこになるように後出しをするのは簡単ですが、3人であいこになるようにすることは難しいということを実際に体験して感じることができました。これを何かに例えるとするならば、人間関係なのかなと思いました。2人で話すときはうまく話せていても、3人になると、その内の2人だけが話してしまい、残りの1人が入れなかったり、3人でうまくコミュニケーションをとることが難しくなるような気がするからです。複数であいこを出すのは簡単だというのは、人間関係で考えると、複数人いる方が一人一人との関係が薄くなり、人間関係の難しさが少し解消されるという意味なのかなと思いました。
100マス計算について
私は、100マス計算をします、と深美先生がおっしゃったときに、完全に信じ込んでしまいました。正直、計算をするのがめんどくさいという気持ちと、せっかくやるならできるだけ早く解きたいという2つの気持ちが起こりました。実際にはしないということを知った時にはほっとした気持ちと、残念な気持ちが起こりましたが、他の人もだいたい同じような気持ちを持っていたことを知り、驚きました。深美先生は、みんなが感じた様々な気持ちを全く否定せず、どの気持ちも大切にしてくださっていたように思います。このことから、自分が感じたいろんな気持ちに向き合い、その気持ちを大切にしようと思うことができました。
先日は本当にありがとうございました。
今回の講座に参加させていただき、ありがとうございました。
ウォーミングアップのじゃんけんでは、前回の講座で体験させていただいた「なんでもキャッチ」を思い出しました。コミュニケーションにおいて、2人なら互いにのみやりとりが行われるけれど、3人以上になると多方向にやりとりが生じ、その中で相手をよくみて、相手の立場に立って考えてリアクションすることは、難しさがあるけれど楽しさもあると思いました。
100マス計算が行われなかったことに対する反応が様々であったことからは、ストレッサーに対する評価が多様であることに気づきました。支援者は、支援を必要とする人が自分の力でストレッサーに対処し生きていくことができるように指導するのではなく、指導が行われていた頃のような明確なモデル像がない中で自身も模索しながら支援を必要とする人と共に成長していくように感じました。
来週の講座でもまた新たに気づきを得られることが楽しみです。