2013年4月、松原第七中学校HRS 2009年実施プログラム&掲示物のCDが旧版、改訂版合わせた頒布が100枚を越えました。
これを機に、CDを活用して実践をされている皆様方からご質問等をいただき、より実践を深めていくためのページをつくりました。
・指導案どおりやってみたけど、うまくいかない。
・授業のイメージがつかめない。
・効果に対して疑問がある。
・授業を通じてこんな成果があった。
・アレンジをしたら、こんな効果があった。 等々
なんでも結構です。ご遠慮なくコメント欄にご記入下さい。迅速にお応えしたいと思っています。もちろん、あいあいネットワークofHRSのコーディネーション校、研修校の先生方からのご意見も歓迎いたします。よろしくお願いいたします。
メールでのご返事も希望の方はメールアドレスをご記入下さい。
*なお、お名前等はハンドルでも結構です。
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価格:¥ 2,520(税込)
発売日:2013-04
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あいあいネットワーク of HRS
ホームページURL:http://aiainet-hrs.jp/
学校の先生119番URL:http://aiainet-hrs.jp/10sensei119/index.htm
(mail:info@aiainet-hrs.jp)
(コメント欄のメールアドレスとURLは必須ではありません。)
(深美です・・・ありがとうございます。書籍を購入してくださったのですね。しかも、発表会に参加していただいていた方から、このご質問・ご意見のページへの第一号のコメントをいただいて、非常に嬉しく思います。「わたしのじゃがいも」は非常に不思議なプログラムです。じゃがいもになりきって自己開示をするのですが、自分自身の事を話す必要はありません。じゃがいもをじっと見つめて感じたことをそのまま表現すればいいのです。これは、大人よりも子どもたちのほうが得意かもしれません。中学校1年生の学年当初にこのプログラムを実施する意義は大きいです。感じたことをしゃべるという自己開示なのですが、一人ひとりの個性を共有するということに意味があります。子どもたちも非常にのって参加することができます。ですから、子どもたちのじゃがいもへの思いも深まり、授業後に「そのじゃがいも、どうするの?」って聴くと多くの子どもたちが「食べずにとっておく」とこたえるのです。そんなふうですから、自分のじゃがいもをいとも簡単に探すことができます。でも、まれに探せない子が出てくるので、若干の支援と気配りが必要になります。これも、子ども理解への一歩になるのでしょうね。)
もちろん全然違う風景を一人一人描きますが、それをグループで見せ合うことによって、一人一人が違っていいんだという雰囲気もできましたし、その後の、流れ星、南国の島で情報があることの嬉しさがましたみたいです。でも「そんなのわかるわけないだろ」という雰囲気も出そうなので、ある程度人間関係ができた生徒たちとでないときついかなとは思いますが。
(深美です・・・松江のジャガーさんからいただきました。
そうですか。ノーヒントで子どもたちが絵を描きましたか。さすがは松江の子どもたちですね。ジャガーさんの想像したことを、子どもたちが想像するということなのですね。これは、これで新たな自己開示の授業として成り立つかもしれません。ただ、今回の授業のねらいである、一方通行のコミュニケーションと双方向のコミュニケーションを比べて何を、どう気づいたのかというところが知りたいところです。続報をお待ちしております。)
「南国の島」の三段階について。三段階あることによって、一方通行のコミュニケーションと、双方向のコミュニケーションもスムーズに理解できた気がします。情報があるだけでうれしい、でも、あるだけより質問できた方がもっと絵が近づいてうれしい、という感じでした。
印象に残っている生徒の感想に、「情報の本来の力を発揮させるために質問は大切だと思った」というのがありました。
今回の授業は、部活動指導での私の指導も反省させられました。一方的な指導で、私がもっているイメージが生徒に伝わったと思ってはいけない。もっと生徒と話し合ってイメージを共有していかなければならないと感じました。またよろしくお願いします。
(深美です・・・なるほど、そうでしたか。①何もなし、②聴く、③聴いて、訊ねて、という三段階を通じてコミュニケーションの必要性と意義に気づいていったということですね。そして、自分自身に問い返す・・・、人間関係づくりの授業の真髄に気づかれましたね。次に、お会い出来るのが楽しみです。)
(深美です・・・そうですか。「アニメの村」をやりましたか。制限時間のことですが、いろんな考え方があります。私の場合はジャガーさんと同じで、最後まで時間を保障したいと思います。ただ、子どもの状態を理解した上で、インストラクションの中で、方角など押さえなければいけない部分はしっかりと押さえた上で、ゴー!ということにすれば、時間短縮になると思います。模擬授業ではあくまでも先生がたが対象なので、あのような形になりました。また、目標を完全制覇ということに置くのでなければ、15問中の10問以上とかいう目標ラインを設定してあげれば、それで済むことなのです。
ちなみに私は1ヶ月ほど前に、お隣の松原第四中学校で2クラス、この授業をしてみたのですが、子どもの状況が全く分からない状態で取り組みましたので、大幅に時間オーバーしてしまいました。でも、結局は完成したのですが。クラスの課題というものが浮き彫りになりますね。)
今日はありがとうございました!!!
導入から次第に引き込まれていき、様々な仕掛けを通して場が深まったところに、理論的なところが落ちてきて、またグループワークで登っていく。構成が練られていて、細かい技術が散りばめられていて面白かったです!笑
感情や自己承認や行動や、とにかく、僕たち大人がまず癒されなければいけないと感じています。
自分自身を許して解放していくことと、子どもと向き合い何かを伝えようとしていくことは、きっと両輪に持っていく必要のあることなんでしょうね。
自分って誰なのか。何のために生きてるのか。自分がこの世界にできる自分にしかできないことは何か。
結局、大人も子どももこの一点を探って生きている。
僕らよりももっともっと素晴らしい世界を作ってくれるはずの子どもたち、
僕たちよりもあとに生まれた、僕らより進化しているはずの子どもたちから、
本当はもっと学ばなくちゃいけない。
この間、ある人から、
学習障害という言葉があるけれども、それはむしろ、大人や教師が「教育障害」を持っているということかもしれない。という言葉を聞きました。
自分たちには「人間として」学ばなければならないことが本当に山のようにある。
ずっとそう感じています。
やっと言葉になりました。
さっきはふざけたことを書きました笑
次回のセッションを本当に楽しみにしております!
今日は本当にありがとうございました!!
花岡宗憲
(深美です・・・花岡さん、輝いていますね。私にはそう感じます。最後に書いておられるように「人間として」という言葉に共感です。私にしてみれば「人間らしさ」ということになるでしょうか。人間として生を受けて「人間らしさ」を開花することができずに一生を終わる・・・ってことがほんとうにもったいないこと、だと思うのです。例えば、ファシリテーションを勉強しようと思ったら何万円も使わないと叶わないのが今の社会です。そうじゃなくて、普通の公立の学校で、義務教育で保障していくことはできないか。この一点において、人間関係学科を広め、その結果として学習指導要領にも載るような、なかみと実態をつくりたいのです。これが、今の仕事をしている私のアイデンティティーです。
どんどん学んでいって欲しいと思います。ブログの中段にも紹介していますが、Edupediaというサイトに投稿しています。著作が秋には出るのですが、夏の研修には間に合わないので、あえて投稿しています。一度、読まれてみてはどうでしょう。)
*このコメントは研修の記事から深美がコピーしました。
お返事遅くなりました。
ありがとうございます!!
拝見しました!
素晴らしいですね!!
子どもたちが自分自身で学んでいく力を、早くにつけてあげる必要がある。
もう、受け身な学習に時間を割いている場合じゃない。
自分の才能に、早く気づいて欲しいと思います。
ファシリテーション技術は、すべての子が持っていていい技術と思います。
僕も、さらに深めていきたいと思っています!!
(深美です・・・ふりかえり用紙の事だと思うのですが、私の場合はふりかえり用紙はいつも同じものを
使っています。なぜなら、同じものを使うことによってある観点、つまり①楽しかった? ②分かった? ③興味ある? ④役に立つ? で5件法のデータを集積しているからです。同じ内容のものでないといろいろな評価が下せませんので、そうしているのです。5件法のアンケートと文章表記を併用しています。エクササイズの内容が良ければ、ふりかえりはたくさん出ますし、なかみもしっかりとしたものになります。エクササイズを充実させることのほうが王道でしょうね。)
(深美です・・・「おさむ」とファーストネームで呼ばれると「ふわふわ」感じるっておっしゃってましたよね。そういう具体的な自己開示ってまわりの自己開示も呼び込むと思うのですね。柿花さんも「おさむ」さんに呼び込まれて自己開示したのだと思いますよ。)
僕は勝手に人間関係プログラムを自分の中で「楽しい系」と「奥が深い系」に分けてます。わたしのジャガイモやすごろくトーキングが「楽しい系」で、何でもキャッチや南国の島が「奥が深い系」です。教員もかぶりものをしたりして盛り上げ、こども達が自己開示をして楽しむ、その活動自体に意味がある「楽しい系」に対して、シェアリングが重要な「奥が深い系」は僕の苦手とする所でした。だからこそ今回も「奥が深い系」の伝言ゲームでは授業の内容で勝負しようと挑みました。
生徒の予想外の反応に戸惑っていた僕に、反省会で深美先生に言っていただいた「予想外の反応が出て、その生徒のそういう部分を見れたことが収穫、人間関係プログラムは生徒の反応を引き出す種をまくこと」という言葉がとても心に残りました。ついつい、「予想外の反応を出させないようにするにはどうしたらよいか」と考えてしまいがちですが、予想外の反応が出たこともむしろプラスに考えて、それに対しての対応や、その後の学校生活での対応を考えていくことが大切だと感じました。
今回の授業で、予想外の反応をした生徒も、この授業がなかったらそういう部分があることを見過ごしていたでしょうから。
今回も本当にありがとうございました!
(深美・・・なるほど、「系」で二つに分けているのですね。となれば、今日の授業は「奥が深い系」になるのでしょう? しかし、仮にですね。自転車にジャガーさんが乗っていて、しかめっ面をしてふりかえっている写真にしたとしましょう。さらに、追いかけているのは顔を真っ赤にして空き缶を持って走っている松嶋先生だったとしたら・・・。一気に楽しい授業になってしまいませんか? つまり、こころ・ほっとタイムは「楽しい面」と「奥が深い面」との両方をもっていると言えますし、工夫次第でどちらの面をも強調することができるのです。現に、はじめて取り組んだ「わたしのじゃがいも」は両方の面があったのではないですか? だから、あの子の発言があった。これも想定外だったでしょ? 何もかもが先生次第だということなのです。一歩踏み込んでみましょう。)
「なんでもキャッチ」では、かなりの盛り上がりを見せ、入り込みをする側の生徒も満足そうな様子でした。普段名前を呼ばないようなクラスの仲間の名前を呼ぶことは照れくさいようで新鮮でした。感想では「名前を呼ばれて嬉しかった。自己中な奴に腹が立った。団結することの楽しさを知った。」など非常におもしろい感想となっていました。
「こんなときどうした?」では、クラスの仲間のおもしろエピソードを聞くことができ、仲間の新しい一面を知るよいきっかけとなりました。
「もめごとだって解決できるさ」では、各クラス、班で相談をしていましたが、班によっては難しいところもありとても悩んでいました。私自身適切なフォローができず反省しています。
なにより他のクラスに行ってワークショップを行うということが子どもたちにとってよい経験になっていると思います。熱心に練習に励み、緊張しながら発表している姿はとても素敵に感じています。他のクラスの仲間との交流にもなり、つながりが増えていくきっかけとなると思っています。
(深美です・・・ワークショップの効果は「こうすると、こうなっていく」という起こってくる結果が、多様であるということですね。なので、受けとめるという関係性さえあれば、先生も子どもも驚くほど成長するのでしょう。子どもができるワークショップというものは、現段階では非常に限られていますので、先生たちが向上心をもって新たなものにチャレンジしていただければ、さらに良いものになるでしょうね。しかし、子どもの可能性というものも、すばらしいもので、松原七中の経験で言えば、中学三年生が、小学校から大学生までの30人ほどのサイズのグループにワークショップを行って、私たちも驚いたことがあります。)