元カニ族の徒然の記  facciamo una passeggiata!

日々、興味のひかれるままに、めりはりをつけつつ日常に思うことをひとりごつ

セミオーシス

2019-10-23 13:08:05 | 日記
キンモクセイの花がさいた。
毎年、庭の木々や草々は切りそろえるだけの素人剪定にもかかわらず、花や実を付けてくれる。
強い草だけがはびこってしまい、繊細な草はいつのまにか消えてしまうが。
やっと重い腰を上げて、松の刈り込みをした。
天候も不順だったので、中断しながら1日2,3時間で5日もかかってしまった。
脚立2つに板を渡して足場を確保してやっても下の3分の1の高さしか届かないので、あとは、登って
手の届く限りに伸ばして剪定する。どうしても届かない先端部分は切り落とすしかない。
すっきりしたもののトラ刈りだ。
最近読んだ、スー・バーグの「セミオーシス」は知能のある植物と人類のコンタクトを描いたSFだが、
家庭菜園や庭の木々や草の成長の仕方や生存競争をみると意志や知能があってもおかしくない、と思える。
木々の刈り込みは、もっぱら、こっちの都合や視点で良いと思う形で切るだけ。
こんな無茶苦茶な剪定とも呼べない暴力的な刈り込みに、植物たちも今に反乱を起こすのではないだろうか。

松の木に登り届いた先端の若芽をしごく秋の夕暮
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絶滅危惧種

2019-09-22 16:47:12 | 日記
喫茶店で勉強したり、仕事するのが好きだった。
雑音があるほうがかえって集中できる気がする。
今は、もっぱら日常の買い物帰りに休憩しながら本を読むのがささやかなぜいたくだ。
最近気になるSF本が立て続けに目につき、買い置き状態になっている。
それもあり、買い物でも遠出でも必ず本は持っていく。
電車の中で本を読むのは学生のころからの習慣になっている。時間を忘れるので早く着く。
本を忘れた時の電車は遅い。
先日、新聞に車内で本を読む人間は今や絶滅危惧種であるという投稿記事が載っていた。
全くそのとおりと思う。
本当に面白い本に出会うと、読み終えたくない、左ページがどんどん少なくなっていくのが寂しくなる。
こうした感じを味わえるのは紙の本ならではのものだ。
場所をとられようが、重くなろうが、ページをめくったり、書き込みしたりできる紙の本とは
これからも縁は切れない。

時忘れ異世界に飛ぶ車内読書ここでは我も絶滅危惧種
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貧乏性

2019-09-12 23:35:08 | 日記
スケジュール表の空白は落ち着かない。
専業主夫だけに、無理やり仕事を作りtodoリストを作りスケジュール表を埋めている。
時間を持て余すのが怖いのだ。かといって、きっちりスケジュールを守れるかといえば、そこはいい加減で
良いことに最近はしている。

6月のミラノ旅行前は準備に時間がかかったし、生活スペースを1階に移すべく家内の引っ越しと母のもの
のかたずけもやって一段落。
7,8月の予定は3つテーマを立てた。1)ミラノの旅のメモとHPへのUP。2)高圧洗浄機での窓と外壁
の大掃除。3)物置の整理と中での棚づくり。
高圧洗浄機で窓を洗おうとしたら故障が発覚。修理に出して戻ったが、高温や雨模様の日が続いたりしてタ
イミングが合わず、結局、先送りした。物置の整理も同様。天気のせいにして9月に先延ばしした。
旅の記録は、記憶が残っているうちに整理してまとめないとどこの何という名前の教会かも混乱してしまうの
で頑張ってまとめた。先日「イタリア美術を見に行こう」という私のHPにやっとUPした。
ただ、PICASA3という画像編集ソフトがサービス終了のため、写真をUPできていない。ソフトを探さなく
ちゃ。
そうこうしているうちに、お寺さんから、母の3回忌をやるなら連絡くれ、と案内が来た。来年かと思い込ん
でいたのでバタバタ準備している。
体力も気力も持続力が無くなっているのを実感する。それでもスケジュール表を埋める必要はあるのだ。
もっとのんびりやれば、と言われるのも増えているが本質的には貧乏性なのだ。

パピニャーノ市場のオヤジにのせられてドライトマト2キロもたさる
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10年ぶり

2019-08-18 17:52:49 | 日記
6月の10年振りのミラノは暑かった。
2週間の街歩きは連日35度以上で真昼の石畳を歩くのはきつい。
久しぶりの一人旅なので、わかりやすい列車旅に。ミラノから片道2時間以内でゆける街の中から中世美術や
建築物が見られる街を絞りに絞って、ピアツェンツァ、パルマ、モデナ、ベルガモ、マントヴァ、パヴィア、
ジェノヴァ、トリノ、ブレーシャの9市とミラノ市街を歩いた。
事前に各街での行きたい美術館や教会のリストを作っておいたが、大半は行けたがリスト以外の周辺までは
あまりの暑さに気力、体力が回らず写真も少ない。いつもは、無駄な何んでもない風景写真が多いのに、
見直すと記念写真のような写真ばかりだ。

 北イタリアの中世都市は中部や南部と違って旧市街と新市街が混在していて街歩きには趣に欠けるが
街自体はゴミもなくきれい。個々の建築や美術は北イタリアの特徴がよく表れている。同じ北イタリアでも
ベネチアとも全く違い、バロック的だったり装飾性が高い。残っている建築自体が貴族の邸宅をベースに
しているものが多いせいかも。

 以前のイタリア訪問から大きく変わったのは列車。普通列車以外は全てが指定席になっていたので、
Trenitaliaでネット予約しなければならなかった。その結果、列車が変更になっていた切符をミラノ駅で
変更の交渉や手続きをするのに、苦戦した。 トイレがきれいになっていて全て1ユーロなのも驚き。
10年ぶりなので、美術館の入場料などが値上がりしているのはしょうがないが、以前は無料だったところ
も有料だったり、美術館、博物館めぐりもかなり費用がかかる。

一方で、変わらないなと思ったのは美術館での順路表示がないところ、あってもわかりにくい。もっと変わ
らないのは列車の運行。多少遅れるのは当たり前。遅れの表示がいつの間にかキャンセルになってなくなった
り。おかげで何度も駅のバールでおいしい搾りたてのスプレムータを飲めたことか。
あまりの暑さで昼間、ジェラートよりもグラニータや水ものばかり飲むせいか、おなかはすいたがトラット
リアで食べようという食欲がなく3食とも軽食ですましていた。
全て予想外の熱波のせい。気力体力が続かなかった。齢のせいとも思いたくないが、次回はもうすこし余裕
のあるスケジュールと長期天気予報に気をつけて計画しないとね。

炎天に何も動かず道無人黙々と歩むパルマの路地を


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杏、ときどき、あずかりやさん

2019-06-04 10:47:42 | 日記
例年、5月の連休頃から庭木の剪定をする。
今年は、向かいの建売の工事車両がしょっちゅう塀横に止めるので、枝払いのタイミングが
難しく、時間がかかってしまった。
いつもなら丁寧に枝すじを見ながら剪定するのだが、体調もあり、全体を詰めるだけでやめてしまった。
最初は、葉の緑と同化して全くわからなかったが、5月も末になると杏が黄色く色づき、思いの外
大量に実を付けているのに気付いた。
一方で、2本の老木の梅は今年はさっぱり。ご近所に分ける約束をしていたのに。
杏の収穫は旅行に出る直前で、と考えていたら天候のせいか熟すのが早く、急遽摘むことにした。
 義妹の淳子さんの新刊、「あずかり屋さんの第3弾・彼女の青い鳥」がでたところで
ゆっくり読もうとしていたのだが。本冊は、店主をとりまく人とモノの物語りで擬人化をたくみに
生かして面白いものになっている。
なかなか厳しい出版の世界で、本が出せるのはたいしたもの。生み出す世界のアイデアも
どうクリエイトするのか感心してしまう。
短編1本を読み、庭仕事をする、というスタイルで読み終えた。
杏は木が伸びてしまい、高いところの実は見えているのにとりにくい。顔から手足からひっかけながら
やっと収穫。杏は過去最高の取れ高で7.6kg。ついでに梅もとったが、こちらは、過去最低の
1.6kg。梅は全て梅干しにした。
杏は2kgをシロップにし、残りは全てジャムにした。種をとるのに2時間半。熟しているのでとりやすかった
が、手間はかかる。
旅行から帰ったら、梅干しは天日干しし、ジャムは配ることにする。

葉陰から黄色い雪洞顔をだす杏色づき自己主張
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