ギリシャ中北部に メテオラという山岳修道院がある。ここはアメリカの モニュメントバレー や トルコの カッパドキヤ のような台地が浸食された奇岩のある地形で、そこに9世紀ごろから、俗世とのかかわりを断ち瞑想に生きるギリシャ正教の修道士たちが住みついたところとか。
ギリシャ正教つまり東ローマ帝国の国教の中心地は、トルコやスラブ民族の勃興のなかで 14世紀ごろから宗教の中心地・アトス山からおわれ、その西200kmぐらいのメテオラの地に移ってきたという。
宗教の教義は良く分からないが、メタモルフォシス=主の変容とかいう教義で修道士生活を送るいくつかの修道院があり、メテオラにはオスマントルコも一定の保護を与えていたので、現在まで宗教活動が残っている。現在6か所の修道院があるとか。
奇岩のなかで人間が近づきにくく、現在もなお交通の便がよくないところから、それが逆に観光客に人気で俗人の見物客が増えて、世俗を避ける修道士生活に適さなくなりつつありとか。今では、昔のアトス山に、峻厳な、現在も女人禁制・一般立ち入り禁止で、バチカン国のような宗教的自治政府的な性格の東ローマ帝国・ギリシャ正教の宗教中心地が復活しているとか。
大メテオロン修道院と言って、一番大きなもので、現在はこれを博物館に解放し、その他の修道院は必ずしも公開でない策をとっているようだ。 高い高い岩壁にどうやって石造りの修道院をたてたのかね?
ヴァルラアム修道院
ルサヌ修道院
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。