猫 周公のコラム

スケッチとエッセイ

杉の木の植林政策の弊害

2008年04月22日 | Weblog
時々岐阜県の飛騨川上流方面に行きます。
今は新緑が美しい時期ですが、昭和30年代から始まった「杉の植林」政策によって、美しい山の風景がまったく変わってきてしまっています。

本来は雑木に覆われた山が、人工的な杉に占領されてしまっているので、味気ない風景になってきています。
確かに杉の木は成長が早く建築材としては言うところがありません。
しかし、自然の山を人工的な山に変えてしまったため、日本の自然の風景が醜い姿に変化してきているだけではなく、自然災害にも弱くなってきてしまっています。

自然の破壊は取り返しのつかないものとなって後世に引き継がれるので、罪は実に重いと思います。

この写真でも、本来は美しい雑木で覆われている山が、とがった形をした杉の木によって占領されており、無残な姿となっています。


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