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●我孫子図書館で辞典類を見ていましたら、「成語林・故事ことわざ慣用句」に26-③出題の「仏に方便、聖人に権道」がありました。
●この「成語林」は役立つと思いましたので、同辞典から抜萃した故事成語・ことわざ・慣用句などをご案内します・・・
●例によって、すでにご案内済みのものなどはなるべく除外してありますので、お含み置きのうえ、他の記事または他のブログ等もご活用ください。
●今回は、「マ~ワ行」です・・・覚えやすくするため、また、自分の復習用のため、出題形式でご案内します。
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●今回で、成語林からの「故事成語」抜萃は一応終了です。次回以降は手持ちの事典やネットなどから、ヌケ・モレをさがして纏めてみるつもりです。
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●祭過ぎてのトチメンボウ(
橡麺棒) :時機におくれてあわてることのたとえ。「喧嘩果てての(棒)乳切り木」の類。
●マンソウ(
蔓 草)すら猶除くべからず :事はまだ微細なうちに防がなければ、増長してはしまいには手に負えなくなるの意。
●道はショウセイ(
小 成)に隠れ、言は栄華に隠る :真実の道は小さな成功にとらわれて隠れ、正しい言葉は華やかな修飾にとらわれて見失われるということ。
●実生らぬ木には神 ツ(
憑 )く
●蓑をきて火を救い、トク(
瀆 )を毀(やぶ)りて水を止むるが若し :わざわいを逆に大きくするたとえ
●未練ミシャク(
未 酌)が無い :非常に冷淡で同情する気持ちがない、情け容赦がない
●ムクロジ(
無患子)は三年磨いても黒い :生まれつきの性質は改める事はできないということ。
●メイカク(
鳴 鶴)陰に在り、其の子之に和す :離れていても心が通じあうたとえ
●名下にキョシ(
虚 士)なし :名声は空しく立つものではない、有名な人は実力もこれに応じてあるものである。
●物に必至あり、事にコゼン(
固 然)あり :本来そうあるべき当然の理のこと( 「
固(もと)より然り」)
●モリン(
茂 林)の下、豊草無し :上の者の権力が強すぎると下の者が育たないたとえ
●モンジン(
問 訊)は知の本、ネンリョ(
念 慮)は知の道なり
●ユウジン(
遊 刃)余地あり :事を処するに当たって余裕をもって行えばその宜しきを得るものであるの意。
●ヨウキュウ(
鷹 鳩)変ぜず :そのものが持っている本性は隠しようがないことのたとえ
●ヨウコ(
養 虎)の患え :後日のわざわいとなる敵を生かしておくことのたとえ
●ヨショ(
予 且)の患い :(ヨショは漁師の名) 「白竜魚服」の故事。
●弱目(よわめ)のリョウゲ(
霊 怪) :体力や気力が弱っているときに悪霊や物の怪がとりつくということ。不運が重なって到来すること。「弱り目のリョウゲ」とも。「弱り目に祟り目」
●利のある所は皆ホンショ(
賁 諸)となる :利欲のためにはみなモウホン(
孟賁)・センショ(
専諸)のような勇士となって、すこしもおそれたりさけたりしないものである。
●リョウ(
猟 )ある猫は爪を隠す :「能ある鷹は爪を隠す」の類。(「
猟ある鷹は爪を隠す」とも。)
●良工は人に示すにボク(
朴・樸 )を以てせず :名工は必ず完成品でなければ人に見せることはない。名を重んじるからである。(注) ( 成語林は「
朴」。手持ちの事典では「
樸」。 )
●良工はクサク(
矩 鑿)の中に習う :だんだんと習熟し腕が磨かれてくるものということ。クサク:さしがねとのみ
●礼楽ケイセイ(
刑 政)その極は一なり
●レイシュ(
醴 酒)設けず :人を待遇するのが薄いことをいう。
●レンギ(
連 木)で腹を切る :実現不可能な事。レンギ:擂粉木(すりこぎ)のこと
●レンケイ(
連 鶏)倶にセイ(
棲 )に止まる能わず :闘鶏の鶏はすぐ喧嘩するから同じ止まり木にとまらせることはできない=両雄並び立たず
●廉にしてカ(
化 )有り :清廉潔白な人が他に良い影響を及ぼすこと
●禍(わざわい)はセンセン(
繊 繊)より生ず :わざわいはごく小さなことから起るもの。用心を怠ってはいけない。(参考)荀子「禍の由りて生ずる所、センセン(
繊 繊)よりす。是の故に君子は蚤に之を絶つ」
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