人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

知人の母親が・・・

2019年03月16日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

今日は、取引先に料理の納品に出かけた。久しぶりに顔見知りの女性で、気軽に話し合える人に出会ったところが最近は顔を見かけなかったので、「退職したのかなぁ」と思って、同僚の方に以前に聞いてみると、都合で少し休んでいると聞いた。

彼女は、40歳位の女性だが、数か月前に母親が体調が悪く、尼崎の病院に入院しているとは聞いていたので、思い切って聞いてみた。彼女も私がガンの闘病生活を送っている事は知っているので、比較的話しやすい関係でもあったからだ。

たまたま二人になったので「久しぶりですが、お母さんの関係で休んでいたのか」と尋ねると「そうです。もう末期で尼崎から連れて帰りました」との事。「病名は、悪性リンパ腫で当初は、豊岡病院から尼崎の病院を紹介されて治療に専念していましたが・・・」と。だんだん涙声になり、涙を流すまでに・・・・

「いや私も今度の検診で4箇所目のガンである胆嚢ガンが見つかり、おそらく手術になると思います」と答えた。白血病やリンパ腫は手術が出来ずに抗がん剤治療しか方法が無い事も経験から知っていたが、もう末期で家に帰りたいと言うので連れて帰ったそうです。今後は地元の豊岡病院に戻り治療を続けられるようだが、本人の希望も有って入院はしないとの事だ。

どんなふうに接したら良いか分からずに「接し方を教えてください」と尋ねられた。私は看病する方ではなく看病してもらう方なので参考までにと言う事で思いを伝えた。

重篤な患者は、「頑張れ、頑張れ」などの過剰な励ましや「大丈夫、きっと治るから」などの自分勝手な希望や憶測を軽く言わずに「寄り添うきもち、理解する気持ちが一番大切です。」と答えた。自分勝手にパソコンで調べて、「こんな病院もあるし、こんな漢方薬や代替え療法、先進医療もあるし」なども好ましくないと思う。患者本人は、主治医の先生を信頼しているので、主治医や看護師、病院の悪口を言われる事を快く思わない。

私は、普段通りに接して、余り先の希望的な話は慎み、患者が「今日は寒いなぁ」と言えば、「うん、今日は寒いなぁ」「今日は天気がいいなぁ」と言えば「そうだな、天気が良くて気持ちがいいなぁ」と返す。「仕事の方は大丈夫か」と聞かれれば「今日は仕事は大丈夫」答える。「私は、患者側から、こんな対応が、一番安心で居心地が良いのでは。特別な事を望んでいないので、普段の日常が一番だ」と答えた。

「そうですか、分かりました。少し励ましたり喜びそうな事を見つけようと必死になっていたかも知れません。ありがとうございます。専務もお体に気を付けて下さい。こんなところに仕事に来ても大丈夫ですか」と言われてしまった。「大丈夫、私は不死身だから」と答えた。

涙をぬぐいながら話す彼女の気持ちはよく分かり、私も話に息づまる。「御年は」と聞くと「69歳です」との事だ。近くに兄弟が2人居るので交代で看病すると言う。皆さん独身と言う事も有り、看病しやすい環境にはあるらしい。

月曜日には、豊岡病院に連れて行くらしいが、本当にお気の毒だ。私は、62歳の母親をガンで亡くした話や半年間に及ぶ付き添い看病の話も聞いてもらった。「専務の話は、当事者だけに説得力がありますね」と言われたが、喜んでよいのか、同情しなければならないのか・・・・・・

一日でも健康寿命が続くことをお祈りします。

では又ね

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