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言葉を話すロボット

2015-07-19 22:10:41 | 言葉
ロボットの進化は日進月歩です。
製造業で働くロボット以外にも、最近注目されているのは人とのコミュニケーションを取れるロボットです。
 何かを語りかけると、それに対して答えてくれます。ただしまだ複雑なコミュニケーションは難しいようで、「もうご飯を食べましたか」「今朝はよく眠れましたか」など日常生活に関することが中心のようです。
 高齢化が進み、一人暮らしのお年寄りが増える時代、こうしたロボットが介護役を担うことも想定されています。
 いわゆる独居老人にとって、最も問題になるのは社会からの孤立です。人と話す機会がなくなると、認知症の誘因ともなります。心身ともに健康寿命を伸ばすのに、言葉を聞いて話す機会は重要です。独居で孤立すると、その機会が失われがちになります。
 そんな時代に、一家に一台、会話ができるロボットがいれば救われるのではないか、ということなのでしょう。
 それが本当の意味の幸せにつながるか、疑問がないわけではないですが、全く言葉を発しない毎日を送るよりはまだましかもしれません。
 ところで、こうしたコミュニケーションロボットの研究の中に、面白い理論が導入されています。
 人とロボットが一対一で話すよりも、ロボット二台と人一人の計三人での会話の方が、人の満足度が高いというのです。
 性能が上がったとはいえ、所詮ロボットです。人の会話の機微を察して細かな応答ができるわけではありません。質問に対して、とんちんかんな答えが返ってくることもあります。
 それが続くと、人は不満に思うでしょう。やはりロボットはロボット、人とは違う、と。
 ところが、二台のロボットにすると、状況が変わります。人が話す高度な話題にはデリケートな返答ができないかもしれませんが、ロボット同士で問いと答えを完結させることはプログラム上可能です。
 すると、人はあたかもより良いコミュニケーションが取れているように感じるのだそうです。
 つまり一対一だと、問いと答えが呼応していないと気分が乗りませんが、三人以上の会話だと若干会話がちぐはぐでも気にならない。特に自分の向かいにいる二人の間で会話が成立していると、何となく自分もコミュニケーションできているような気になる。そんな心理が働くというのです。
 これは人とロボットに限らず、人間同士の会話でも成り立つ心理だと言います。
 確かに、自分の経験を思い起こしても、それは事実かもしれません。
二人で食事をしていて会話がかみ合わないと気になりますが、三人で食事をしていると会話のキャッチボールが複雑になり、必ずしも問いと答えの応酬にはなりません。かみ合わないのが当たり前。それでもコミュニケーションできている気になるのです。
 ロボットの研究の中から、意外な人と人との言葉の心理が見えてくるのも、面白いことだと思いました。
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