マダム春双の算命学

算命学とは誕生日をもとにした中国の占星術です。
ご自分の宿命を知ると生き易くなりますよ。

鑑定後記 №68 続き

2019年04月15日 13時50分07秒 | 鑑定後記
 前回の№68の続きです。

 先輩は話し合いの場を設けることはありませんでした。
代わりに彼女の仕事の手際よさを褒めたのです。
事実そうですから褒めるのにぎこちなくなることはありません。
すると彼女がすっごくよろこんだそう。
そしてたくさん話してくれたのです。

 自分は小学生の頃、お父さんが亡くなった事。
お母さんは必死で働いて家計を支えて事。
自分はとにかくお母さんの負担にならないように一所懸命に勉強した事。
美術が好きだったんで本当は短大でもいいからその方面に進みたかったけど、
どうして言い出せずにお母さんの勧めで看護師になった事。

 たくさん話す彼女がとても愛おしくなって、
甘えたいからタメ口なんだと納得し、
そういえば洋服の趣味も年の割にはぶりっこだわとなんだか可笑しくなったそう。
芸術系に行きたかったから手先が器用なのねと付け加えました。
そう、お二人の間の壁が取れたのです。

 先輩は言われます。

 勿論まだたくさん言いたい事はあります。
時間は守ってもらわないと困るし、他の後輩に示しがつきません。
でもそれはもっと先でいいです。


 そうなのです。
この手の話し合いは99.9%失敗します。
だって自分は正しくて相手が間違っていると口角に泡飛ばして言うのですから。
それを上司を前にして言い立てられますから、
言われた方は面白いわけありません。
彼女は頑なになり『この先輩、大っ嫌い!!』の思いを強くします。
そう、心は話し合いの前と全く変わらないのです。
結果は失敗です。

 先輩の言葉で心に残ったものがあります。
『私もね、入ったばかりの頃は言葉使いを一番注意されました。』

 万象わが師なのです。
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