マザーグースの地球観測記

夢の世界で宇宙をとびまわって、きまぐれに心の中を映してていきます。

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アトピーな詩(少しまとめてみた)

2009-08-03 03:28:44 | 
『アトピーな詩』

症状ではなく
心を見てほしいから書きました

自分の肉体をキャンパスに爪で傷を掻いて描いて掻きまくる
思考は痒みに支配され
ぼくはただ そこにある肉体を見ているしかない

僕にとってのアレルギー物質は、この世界の空気そのものだ
自分のカラダに纏わり付く全てが許せない。

この世界を拒絶する為 その世界にいる自分の肉体を排除する。

自分のカラダは無防備だ
手の届く限り容赦なく いくらでも壊せる

不器用に再生する固い肌
出来た傷を何度も掘り起こし 弱い自分に罰が刻まれる

全ての血を流し切ったら清々しい気分になれる気がする
忌まわしい痒みを 引き千切ぎる
肉体が消えるまで掻き壊したら
そこに残ったぼくのココロは この感覚から解放されているだろうか

ぼくから不純物を取り除いていくと
そこには何も残らないのではないだろうか

床にこれだけ角質が積もるには相当な労働力を必要とするが
崩れ落ちていく白い角質の粉は見飽きる事がない

明け方、くたびれたシーツに散乱した大量の角質を眺め
喪失感と満足感に浸る
その後 自分の一部だったものをかき集める自分の後ろ姿が最も惨めだ

時計の針が一周する空しさ
今日も一日何もなかった
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09年6月12日

2009-06-12 13:04:50 | 自己紹介
しばらくぶりの更新になります。
以前、試作版として制作した『いのちとココロのものがたり』(小冊子40p)の参考元として記載していた地球未来研究所の活動に進展がなくなった事から、新作の制作を滞らせてしまっています。
前作で表現し切れていない部分に関しては、いずれは仕上げたい意向でいます。

更に詳細など知りたい方がもしいましたらお気軽にコンタクトして来て下さい。
新たな作品作りの足掛かりになるかもしれません。
連絡先はmixiまたはプロフィール欄のメールアドレスからよろしくお願いします。

改訂版の一部は以下からご覧になれます。
http://blog.goo.ne.jp/syunnsuke017/e/e28ca191e3244a5e5c9553e4bc38c3ac
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アトピーな詩7

2008-12-15 09:09:28 | 
『純粋』
ぼくから不純物を取り除いていくと
そこには何も残らないのだろうか

『信号』
蛍光灯の光が瞳孔を突き破り
脳の中枢神経に電極となって刺し込まれる
夜の闇が感覚を鋭敏にして
眠った自律神経を覚醒させる
心は常に赤く灯る


その手は
禍々しくも痩せ細り
痛々しくも求め続ける

『傷跡』
一度出来た傷を何度も掘り起こす
弱い自分に罰が刻まれるかのように

 『生きる意味』
素直な性格ではないから
「死にたい」という言葉だけはつかわない
死ぬその時まで頑固だ

『無限ループ』
肌の隙間から神経に触れた不純物が爪で掻き出される
それはもうなんの異常もない肌
それでも一度痒みだしたが最後
その痒みが休まる事はない
掻き毟る手が離れる時
それは別の何処かが痒みだした時

『矛盾』
永遠のような濃厚な時間があっという間に空しく過ぎる
カサカサに乾燥した肌 ジュクジュクに濡れた肌
治りたい自分 傷つける自分
触れてほしい 放っておいてほしい
その総てがぼくの人生

『進化』
その症状は
どこまでも凶暴に 野性的に成長していく


※漫画はコチラから

web絵本も宜しくお願いします
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アトピーな詩6

2008-11-07 01:24:51 | 
「思い出」という言葉は好きではないけど
最初のアトピーな詩を読み返しながら思い出に思い出を積み重ねるように新作が出来ていきます。




『アトピーな詩』
症状ではなく
心を見てほしいから書きました

『呼吸』
どんなに辛く狂った夜も確実に息はしている
これが生きる命綱なのか

『摩擦』
イメージに焼きついた完璧な自分
そして目に映るボロボロに腐敗した自分
近づく程にかけ離れてゆく

『鏡』
いつまで経っても一人でいる自分がいる

『アート』
大きく無残に千切れた皮をいつまでも見つめ続ける
これは紛れもなくぼくの創作物
この世界に生きる自分の存在の断片だ

生きる事 それは肉体を表現する事

『迷子』
この感覚が幻覚なのか
それとも生きている事が錯覚なのか
どこまで歩いても状況は変わらない

『心』
痛み辛さ苦しさ不幸を絶望の深さを自慢しなくていい
孤独を演出しなくていい
何を感じ 何を知り 何を学び 何を得るか
この瞬間 命が繋がる
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風の子レラ

2008-11-04 22:15:22 | アトリエ
久しぶりに自分以外の作品のレビューを載せます。


akiraさんの代表作『風の子レラ』を読みました。
アイヌの文化が詳細に描かれた小説として稀な作品かと思われます。

「死」と直面する事から始まり、「生きる事」を学び、「誕生」する事を知り、そうして豊かな大地に育まれる力強さ、精神、「命」の尊さが描かれた快作。

強欲な人の醜さに闇を落とすとともに、アイヌの知恵が光ります。

現実をまるごと正面から描く表現が美しい。

これまで読んだ小説の中でも最高傑作だったかもしれません。
今では絶版で国立国会図書館に行けば読めます。
復刊を待ち望みます。

akiraさんの著書の中でも本人が登場しない小説(フィクション)とあってこれまで読んだどれとも全く違う印象を受ける。
その反面、登場人物一人一人がakiraさんのひとつの側面をあらゆる角度から切り出したようで、akiraさんの本質を一番、垣間見れる作品のようにも感じました。
そのakiraさんが「魂の母」と呼ぶアシリ・レラ(山道康子)さんが作中でチュプという登場人物としてモデルに描かれています。
50人もの身寄りのない子供の里親となり、アイヌモシリ一万年祭を15年に渡り主宰する語り部。
直接、お逢いする機会に巡り合えカムイノミ(神様への祈り)という儀式にも立会い貴重な体験をしました。

akiraさんのブログのレポートより参照。
「未来で待ち受けるアイヌの知恵」
http://akiramania.ameblo.jp/akiramania/day-20081028.html
「レラ号泣!」
http://akiramania.ameblo.jp/akiramania/day-20081029.html



※漫画はコチラから

web絵本も宜しくお願いします
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アトピーな詩5

2008-10-30 01:08:58 | 
とうとう第5弾になりました。
前の作品もちょくちょく加筆修正加えてます。
どんな完成形となるのでしょうか…

携帯からでも読みやすいよう行間も消しました

『一日の過ごし方』
昼間は廃人のようにぼうっと佇み
ふと意識が遠のく瞬間がある
時折発作のように掻き毟る
一人でいる時間は常にどこかを触り
自分を傷つけ
存在を確かめるのに忙しい
そのまま今日も眠れない

『時計』
真夜中の暗闇の中
ただ秒針の音だけが止まる事なく無限に打ち続けられる
針が一周する空しさ
今日も一日何もなかった

『罪と罰』
被害者としての全身
加害者としての腕

痒みを紛らわすイメージが脳裏に浮かぶ
顎を上げ 首を曝け出し
逆手に揃えた両手で力の限り掴みかかる
爪先が皮膚の下の血の溜め池に入り込み
指の第一関節まで食い込む 
そのまま引き摺り下ろしたらきっと無数の血管がはちきれるとともに痒みを取り去ってくれるに違いない

全身を巡る血液に不潔な毒素が混ざり
内側から擽っているのかもしれない
だから全ての血を流しきったら清々しい気分になれる気がする

この痒み以上の衝撃があるだろうか
死因はショック死になるだろう

『いびつ』
甲殻に伸びた爪も
時にボロボロで柔らかい肌に敵わなくなる

『初診』
ステロイドの薬を腕にたっぷりと乗せられる
副作用の不安に忌み嫌うも
その瞬間が久々に人と肌が触れ合った優しい感触だった

『包帯』
大袈裟に撒かれた包帯は締め付ける事無く柔らかく撒かれた
一時の醜い姿と代償に安息の時間を得る
さあ、何をしよう 何ができる?

『クスリ』
処方される薬にかかれるカタカナの文字はぼくを何者にするんだろう

『病院の過ごし方』
病院の待ち時間
ぼくは限られた人生のどれだけをこうして過ごすんだろう

『おはよう』
数ヶ月ぶりに 朝目覚める
安らかな光
生きてる不思議
世界にありがとう

『今そして』
薬を飲まなくても症状は出ない
今と昔の違いは何?
何を得て何を捨てたのか
もう大丈夫
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アトピーな詩4

2008-10-24 23:39:34 | 
書いても書いても書いても書いても
掻き足らない詩の弟4弾です。


『ささくれ』
ささくれの切れ端を爪で掴む
抵抗もなく剥がされて行く厚い皮膚。
そこに最後に辛抱強く張り付くピンク色の肌。
息を殺し引き千切る。
肉が欠け、小さな溝から赤い点が湧き上がる。
その瞬間、ようやく自分ではないカラダから解放される

この感覚はどこから湧いてくるんだろう
肉体が消えるまで掻き壊したら
そこに残ったぼくの記憶は 
この感覚から解放されているだろうか

『怨念』
最後の血の一滴になっても
ぼくがぼくである事は変わらない。

壊せば壊すほど
ぼくの意志とは関係なく不器用に再生する
だから また壊す。

骨格に合わせ 筋肉繊維をなぞり
一日中 爪で全身を模索する

湿地帯、クレーター 風食、亀裂
ひとつひとつの傷の輪郭が特徴的で
ひとつひとつが愛しい。

自分のカラダに纏わり付く全てが許せない。

『生きるため必要なもの』
何かがあって痒いんじゃない
何かが足りないんだ

『発作』
感情が高まるにつれ
世界が空しくなってくる

『夜の過ごし方』
闇と共に
今夜も宴の時間が始まる
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アトピーな詩3

2008-10-15 02:45:56 | 
mixi上にて「アトピーな詩」の絵を少し公開しています。
見れる方は目を通してみて下さい。
http://mixi.jp/view_album.pl?id=22001834


以下新作です。

『四面楚歌』
自分のカラダは無防備だから
手の届く限り容赦なく いくらでも壊せる

溢れてくる感情は渇ききって
洗い流せるものは何もない

表皮が脱げる。
ピンク色の濡れた真皮が覗く。
生まれたての、敏感なぼくが淫らに露出する。
「どうか 今度は 大事にして」

『希望』
原因なんてない
だから明日こそは 治ってるよね

痛い方がマシだ
この痒みを少しでも紛らわす為に
拷問のような仕打ちが恋しい

『生存方法』
敏感と大雑把の間に爪をたて
素手で命を掴みとる
生と孤独の間に挟まれ
裸で社会にしがみつく

『血祭り』
本能に喰らいつき
感情を呑み込み
理性を打ち払い
精神を求め踊り狂う
傷だらけの肉体
彷徨う命
今宵も讃えるものは何もない

『鏡』
自分の姿しか目に見えず
本当の異常がどこにあるのか
気付くまでに随分時間がかかった

『居場所』
明らかに
間違えていると思う。


『かさぶた』
プライドを剥ぎ取ってでも
世界と引き剥がされてでも
絶対に生き延びる
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アトピーな詩2

2008-10-06 02:06:15 | 
『将来』
思い出の中に見る少年に この姿は決して見られたくない
そう自分の過去を振り返る

この世界そのものに
アレルギー

『肉の縫い目』
カラダを伸ばそうとすれば
繋がりかけた肉が再び引き千切れ 激しく痛む
それでも 自由になりたいんだ

カサカサになった肌、ジュクジュクになった肌
服に部屋に染み付く独特の匂いに
また ひとつ何かを諦める

『ぼくの時間』
床にこれだけ角質が積もるのに 相当な労働力を必要とする

『お風呂』
カラダに纏わり付く全てを脱ぎ捨てるのに
随分と時間がかかる

『火照り』
秋の終わり
焼けるように熱く
やっぱり寒い

『ぼくと世界』
このまま死んでも
きっと何も起こらない

首 指 背中 ひじの内側 ひざの内側
顔 胸 腰 腹 腕 頭 指 首 また背中 …

『子供の手』
何も聞こえない
何も感じない
何も見つからない
それでも柔らかい感触がここにある
コメント

その他の詩

2008-10-04 04:02:39 | 
出来ていくのはアトピー関連の詩ばかりになっています。

まぁぼくの人生においても向き合う時間が圧倒的に多いので必然かもしれません。

むしろ何故いままで表現しなかったのか…

同時に視覚的なイメージも湧いて来たので纏めた物を作品として編集していきたいと考えています。

とりあえず今回はその他の詩を…


『自覚』
朝 目を覚ますと
まず 自分は生きていると理解する
次にそこにある肉体を確認する
そのカラダはまぎれもなく男だ
そして日常が始まる

 『小さな詩』
どれだけ宇宙が広くても
この小さな窓から覗ける世界は限られていて
今日も流れていくこの小さな景色に 次は何を映そうか。
どこからともなく、子供たちの声が聞こえてくる。

 『通行人』
ぼくの前を人が通り過ぎていく
知らない世界から来て
知らない世界に去っていく
ぼくはひとつの世界しか経験できないから
本当はその瞬間をもっと大切にしたいんだ


※漫画はコチラから

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