最近のバイクには割りと一般的になってきた「排気デバイス」
エンジンの排気ラインにバタフライバルブを設置し、コンピュータ制御で排気の抜けを管理して低速のトルクを稼ぐシステムである。
もちろんこのGSX-S1000Fにもそれが搭載されている。
GSX-Sオーナーなら同じように感じていることだと思われるが、
2,500~3,000辺りの低速でのパーシャル時、ノッキングのような激しいギクシャク感に襲われる。
まるでアクセルオンオフを高速で繰り返しているようなガクガクである。
これを排気バルブが悪さしていると踏んだ俺氏は、今回排気バルブをキャンセルすることにした。
もちろんそれだけの理由でキャンセルするのは野暮なのだが、排気の抜けのよさまで電子制御されるのはどうもいい気持ちがしない・・・
そう!例えるなら、大便のタイミングを指示されているような・・・!!!(?)
うんこは自分のタイミングでしたいね(՞ټ՞☝
そこで排気デバイスキャンセルの方法なのだが、mixiで仕入れた情報によると、どうやらK-factory製GSR750用排気バルブキャンセラーがそのまま流用できるらしいのだ。
K-FACTORYケイファクトリー/排気デバイスキャンセラー GSR750
丁度オークションで安く落札できたため、今回これを組み込んでみる。
mixiで交換された方々の話によれば、隙間をうまくやった人もいれば、ショップに任せてやってもらった人等・・・
サスペンションを外す作業があるとかないとか??
生憎我が家にはサスペンションを外した後にテール落下を防ぐ装置が無い・・・
そんなツイートをしたところ、野呂山のフクシマさんから「パンタジャッシ」というコメントとこんな画像が↓
ピコーン\\\└('ω')┘////
ジャッシスゲェ!!
ジャッキアップでタイヤとテールを保持するという手段を見つけたのはいいものの、やはり”ジャッキ”が無い身としては誰かの手を借りねばならない・・・
そんなときこそてぃんごである!!!\\\└('ω')┘////
ジャッキを持っているかと言うラインに対し、快く用意してくれたので、仕事終わりの夜に急遽島根へ向けて出発!!(夜9時
幸い日が変わる10分前に到着できた☆
日本酒を飲まされてその日は就寝Zzz
そして翌朝!!!
てぃんご宅で早速作業開始である!!└(՞ةڼ◔)」
また、てぃんご夫妻は早々に外出してしまったので、なんとボッチである!!
そして今回組み込むパーツがこちら。
この扇形のパーツを排気デバイスのアクチュエーターのプーリーと置き換える。
アルミパーツだが、金色のアルマイトが施してある!
ちなみにGSX-Sの排気デバイスはサスペンションの裏に配置してある。
これまでの大型バイク、ZX-10R、Z800にも排気デバイスは搭載されていたが、それぞれアクセスしやすい場所にあったが、
これほど面倒くさそうな場所に配置してあるのは始めてである。さすがスズキ!!!(?)
とりあえずアクチュエーターを固定しているV型のステーがフレーム両側にボルト固定されているため、それを外してみる。
すると、プレートが外れてアクチュエーターが僅かながら動くようになる。
しかしながら、サスペンションの裏と言うこともあり、そのクリアランスは非常に狭い。
(写真はアクチュエーターのプーリーに繋がっている排気バルブのワイヤー)
とりあえずエキパイ側の排気バルブのワイヤーを外す。
GSX-S1000Fの場合、カウルが邪魔なので下部の大トラスボルト2本を外すとアクセスしやすい。
アジャスター部分のナットを緩めようと思ったのだが、それぞれのワイヤーを固定している台座ごとはずしたほうが早かった()
アクチュエーターのプーリーからワイヤーを外し、排気バルブ側からワイヤーを引き出し、ワイヤー摘出完了!
ここまではサスペンション裏の狭いスペースでもできたのだが・・・
流石にプーリーを外す作業をするには狭すぎるため、
泣く泣くサスペンションを外すことに( ´◔ ‸◔`)
サスペンションの上部ボルトのセルフナット側(左側)はそのままソケットを入れれば外せたのだが、その反対側の頭のネジをとるのにリアブレーキのリザーブタンクが邪魔なため、
テールカウルを外してタンクを外す。
そうすることでサスペンションの固定ボルトが外せる。
もちろんこのときにジャッキアップでタイヤとテールを保持しておく。
ちなみに俺氏、
ジャッキを使ったのは生まれて初めて_(:3」∠)_
それがまさかこんな用途とは・・・(ジャッキ買お
サス上部だけではスペースが少なかったため、結局下部のボルトも外して、
完全にサスペンションが外せるような状態にしてやっとアクチュエーターを取り外せたwwww
(試しにサスペンションを取り外してみようとおもったのだが、固定ボルトを外しても簡単に引き出せるものではなかったのでやめた←)
排気バルブをこのアクチュエーター(サーボモーター)がワイヤーを介して開閉している。
キーオン時の初期動作で、 最初にこのアクチュエーターが開閉それぞれのリミット(限界点)を確認するため、もしワイヤーを外しただけだと延々と回ってしまう。
そうなると排気デバイスエラーとして、メインメーターにFIエラーとして表示される。
そのワイヤー巻取りプーリーを外し、先ほどの扇形パーツを組み込む。
この扇プレートの角の部分が右にある樹脂パーツに当たって擬似リミットを作ることで、アクチュエーターに正常と錯覚させるのが目的である。
(尚、後述するが、写真のプレートの正しい取り付け向きは180℃逆である)
扇プレートを取り付けて固定後、外したパーツ達を固定して行く。
そしていよいよキーオン!!!
あ・・・あれぇー・・・・wwww
FIエラーでたぁぁぁwwwww
なんでぇ・・・(´Д`;;)
尚、エラーは起きているが普通にエンジンもかかるし、走ることも出来る。
純正状態ではアイドリング時に排気バルブがほぼ閉まっている状態であるため、アクセルを煽っても静かだが、
排気バルブが現在常時全開であるため、迫力のエキゾーストと奇跡の吹け上がりを体験できる!w
朝から作業していたが、時間はお昼時。
近日中に閉店してしまうという出雲のラーメン屋「俺の麺屋」でてぃんご夫妻とおーうえと合流!
ここでは醤油ラーメンしか食べたこと無かったが、
濃厚な醤油がクセになるうまさで、無くなるのが惜しい(´`)
食事中、外から爆音が轟く!!
地元のSS勢のようだ@@
圧倒的青さ()
来年こそ高専卒業したいおーうえw
SS勢の注目を浴びながら解散_(:3」∠)_
土曜の夕方から雨の可能性があり、今回は島根に長居しないので、食後はそのまま帰路に付く俺氏。
ほんとにただ「ジャッキを借りるためだけに」島根に行ったのである!! ٩( 'ù' )و
バイクとチャリボーイ達で賑わう世羅の道の駅
もちろん締めは野呂山♪
ただ、島根からの180km、ずっとFIの表示がチラチラしてかなり目障りである・・・!!
「取り付けが完了したが、FIエラーが表示される」旨をmixiのGSX-Sコミュに書き込んだところ、
同じくキャンセラー組み込んだ方から「プレートが逆なのでは?」という指摘を頂く。
ビフォー
アフター
早速それを検証してみることに!!
取り付けた当時はプレートのクリアランスから、迷うことなく間違った取り付け方を選んだが、
恐る恐る逆にしてみると、絶妙なクリアランスで正しく取り付けできたwww
もちろんこの状態だとFIエラーも表示されず、正常に機能している!!!
これで本当の意味で「排気デバイスキャンセル」が完了したのだ!!
インプレッション
・取り付けは面倒。やり方によってはサスを外さなくてもいける?
・低速時の音量は大きくなった気がする。
・吹けあがり良好。排気デバイスキャンセルによる低速の弱体化はあまり体感できず、低速ではマイルドで扱いやすく、中速からは力強い吹けあがりを体感できる。
・ニュートラル状態で吹かすとその変化は一目瞭然(一耳瞭然?)純正時はズモォーン、キャンセル後はズァーン←
・例の低速時のパーシャルは軽減されたように体感した。
自身は、S1000を所有しており、貴殿のブログを
参考に排気デバイスのキャンセルを試みようと
パーツを注文中です。
ところで、質問なのですが、排気バルブ自体には
スプリングが入っているようですが、全開固定位置は、
どちらになるのでしょうか?
素直にワイヤーを外しスプリングで固定されいてる
状態で良いのか、それとも時計回りに回して固定なので
しょうか。
ニュートラルで、スロットルを煽って行くと、排気バブルが時計周りに回るので、時計周りに回した状態で固定するのが全開位置の様に思えるのですが・・・
よろしくお願いします。
ワイヤーを外した後のバルブは、バネの力で全開に開くので、私はそのままで使用しています。
ご参考になればmm
私は、リアサスを外す自信がなかったので、外さず無理やりなんとかやりましたが、二度とやりたくないと思う作業でした。
バルブの位置については、ありがとうございます。
私も同じようにそのままにしておきました。
まだ、走ってませんので、今度試走してみます。
サス外さずにいけましたかスゴイ・・・@@;
ちなみにセフティモードになるとどんな弊害があるのでしょう?@@