はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

大崩山塊アドベンチャーハイク5

2017-02-20 11:59:59 | 低山歩き
       大崩山塊アドベンチャーハイク5 石脇口へ

歩行記録          H29-2-7(火)
歩行時間:7時間20分   休憩時間:1時間35分   延時間:8時間55分
出発時刻:8時00分     到着時刻:16時55分
歩  数: 22、089歩(推定距離5.99km)    GPS距離12.6km
行程表
 本郷バス停 0:15> 立石神社 0:30> 3本目農道 0:35> 北のピーク 0:30> 池の平 0:30> 富士見峠 0:10> 30号鉄塔
 0:15> 28号峰 0:20> 林道出合 0:05> 廻沢林道出合 0:05> 登山道入口 1:10> 444峰 0:15> 鞍掛分岐 0:10>
 満観峰 0:15> 分岐点 0:20> 鞍掛峠 0:15> 分岐点(廻沢峠?) 0:45> 花沢城趾辻 0:20> 石脇口 0:35> 焼津駅

                          満観峰と鞍掛峠付近概略ルート図
               
                                          ※点線部分は推定です

 満観峰ではこれから高草山に行き、山頂に見えていた新しい塔らしき物を確認して、ついでに黄スミレの生育状態も見てこようと
思っていたのに、鞍掛峠を過ぎた辺りで突然気が変わり5個目のアドベンチャールートを歩く事にした。
そのアドベンチャーコースの入口は鞍掛と高草の中間辺りで、山道と高草山頂に延びる林道が一番接近した所です。
 この道は法華寺から鞍掛峠に行かず高草山の裏側(東)から登るコースだが、余りメリットもないのか歩く人が少なくルートです。
しかし私は、この道こそ昔は岡部の坂下や宇津ノ谷と焼津を結ぶ街道でなかったかと思っている道です。
勿論危険はありませんし道迷いもないので一度歩いてみてください。

 
            鞍掛峠の高草山入口                                 2014年の山桜

 鞍掛峠を登って三角点のある434m峰が見える場所からは、春ともなると山桜が転々と咲いているのが見える。
最初これを見た時にあの桜の花を見たいと思い、あちこち歩いたが満足するような所は無かった。
何しろ山桜は太くて高くて、その周りや下には他の木が生えていて花を遮っている。見えるのは地面に散った花びらだけだった。
それ以後ここの山桜は遠くから眺めるものと割り切るようになりました。

 
                  分岐ヶ所                                   高草山への林道

 鞍掛峠から一山越して細い林道に出た先は四辻になっている。正面は高草山に行く山道でこの先にはコアジサイの咲く場所がある。
右に見える林道は廻沢集落から高草山山頂に行く林道です。

 
               花沢の里への入口                               花沢の里山道入口

 四辻の左は茶畑でモノラックなどがあり一見茶畑の道と思うが、この先に花沢の里に続く道があります。
勿論四辻には花沢への標識はないので、この先に道があるとは思えないまさに知る人ぞ知る隠れ道です。
茶畑の端から見ても道があるとは思えないがマーチョッと降りてみてください、

       
              入口を少し入った所に標識がある                     見た目より歩きやすい

 降り立った沢状の道は枯れた倒木などあり一見歩きにくそうに見えるがさにあらず、立石神社から北のピークの道と同じように
腐葉土が積もっていてフカフカした歩き易い道です。傾斜も緩くのんびり歩く事ができるが、それも季節が冬だからこそです。
これが夏の歩きだと蜘蛛の巣攻撃にあい、不快な思いをする事必須です。
この蜘蛛の巣攻撃は今回のアドベンチャールートの全てに言える事で、このように木や雑草が生い茂った低山ルートは蜘蛛のいない
時期に歩く事が肝要です。

       
               落書き                             どうです いい道でしょう

 「コラ! スギモト」 と怒鳴ってやりたい気分です。
生木に彫り込んだ落書きは深く抉られていて、彫るのにも時間が掛かるし、それなりの道具も必要だったろう。わざわざこんな事を
する人が同じ山好きかと思うと余計に腹がたつ。しかも “知る人ぞ知る隠れ道” と紹介した道なのに・・・・・・

 
               農道が見えた                                  ここに出た

 基本的に沢状の道を10分も下ると下に農道が見えてくる。農道の降り口は急になっているので滑らないようにしてください。
この農道は鞍掛峠からの農道で、ここを右に下れば花沢城址の手前で車道に合流して石脇口方面に出ます。

 
         次の入口はコーンポスト(?)の所                           石垣の横を行く

 オットこれでアドベンチャーハイクが終ったと思うのは早とちりです。まだまだアドベンチャーハイクは続きます。
次の入口は農道に降りたち左の鞍掛峠方面を振り返ると、コーンポスト(?)とガードレールが見えるので、その間を下ります。
例により標識は無いがガードレールの根元に赤いテープがついているのコーンポストが無くても分かります。

 こちらの道は5分もしないで下の農道に出てしまう、おまけのような道ですが、どうせここまでアドベンチャールートを歩いて来た
のですから最後まで歩きましょう。

 
              ミカン畑に出た                                 桜が咲いていた

 石垣の横を下りミカン畑に出れば今回のアドベンチャーハイクは終わりです。無事の帰還を祝うように桜が咲いていました。
但し交通機関のある場所まではもう少し歩かなければなりません。

       
        農道出合手前に鉄塔がある                      農道出合(枝先の赤い木が見えた)

 農道に合流する手前には送電線の鉄塔が建っていて登るときには良い目印になる。
この農道を左に行くとすぐ分岐があり、右に下れば法華寺から花沢の里に続きます。直進すれば鞍掛峠や日本坂峠の入口があり、
更に行けば石部峠の入口にも行く事ができます。
今更下ってから上る花沢の里を歩くのも嫌なので近道でもある右の農道を花沢城址に向かいます。

 農道と出合った正面の畑の中に、先が赤い木が見えたので近寄って見たが、赤いのは花でも葉でもなく枝先で、まるでペンキを
塗ったように赤くなっていた。だがなんの木かは分からなかった。

 
             軽トラの所を下ってきた                                見晴台

 農道から振り返って下ってきた道を見ると鉄塔や桜が見えていた。
今下ってきた鞍部は高草山から満観峰の稜線の中で一番低い場所なので、昔なら当然峠越えの道が出来そうな所です。
私がこの道を焼津と宇津ノ谷方面を結ぶ古道だと思う根拠の一つがこれで、現在の峠越えは車の通れる鞍掛峠になっているが、
鞍掛峠はここよりも標高は高く、また花沢集落からからの距離も遠い。
更に峠から廻沢集落までの距離も鞍掛峠からの方が遠いときているとなると、峠越えの道は当然はこちら側になるだろう。
根拠はもう一つあって、今では歩く人も稀なこの道が国土地理院の地図に載っている事です。
かって利用されていた道だからこそ地図に掲載されているのだと思う。これで石仏でもあれば間違いないのだが・・・・・

 以前この鞍部の事を、昔は廻沢峠もしくは花沢峠と呼んでいたのでは、とブログに書いたが、今もその気持ちは変わらない。

 合流部の少し先に “見晴台” があり、トイレや藤棚、大きな燈篭やキノコの形をした屋根もあり、その下にはベンチもある。
ただそれらの全ては最近使った形跡はない。果たしてトイレも使えるかどうかだ。
見晴しは焼津港の一部が見えているのでないとは言わないが、山を歩いて来た身にとっては、とても見晴台とは呼べないものだ。

以前焼津七福神でここを歩いたとき地元の老人と話したことがある。
 「わしらの若い頃は、ここで酒を飲んで高草山に登ったものだ」 と聞いた事があるが、その時は谷間にある花沢集落の人には
この場所は見晴台だったのだろうと思った。
ただその時高草山にはどの道を歩いたのか聞かなかったのが残念でならない。その頃はまだ今歩いて来た道の事を知らなかったので、
仕方なかったが、今ならさらに突っ込んで廻沢集落へ行く道についても質問した事だろう。本当に残念な事をした。

        
                  上の農道は鞍掛峠からの道                                猪 罠

 上に見えるガードレールは鞍掛峠からの林道で、先程鞍部から下って最初に出合った林道です。今歩いている道もこの先であの道と
合流して花沢城址の手前に出ます。

 ここのあった猪の罠は少し変わっていて、前後から猪が入れるようになっていた。これなら入口が片方向の物より効率は良さそうだ。

       
               下に花沢観光駐車場が見える                             高崎不動尊

 下の方に花沢観光駐車場が見えている。本来ならこの農道ではなく法華寺に下ってやきつ辺の道を歩いて花沢城址横の辻に出る
べきだろうが、最後になってわざわざ下がって上る道は歩きたくなくなる。
ここからこの景色を眺めると余計その感は強くなるが、あなたならどうしますか 下の道を歩きますか?

 駐車場には4・5台の車が見え、手前にある臨時駐車場にも何台かの車が停まっていた。
今日山で人に会ったのは満観峰の一人だけだったが、歩いていた人は他にもいたようだ。

 焼津市では戦国時代の歴史をアピールするため武田と徳川の攻防のあった花沢城を整備するらしい。
今はまだ工事は始まっていないのかそれらの案内板は建っていない。
果たして花沢城址はどのように変貌するのか興味はあるが多分その時だけで終わってしまうだろう。

 
                  梅林?                                   石脇口の四阿

 高崎不動尊を過ぎた所に梅園と言うにはおこがましいが紅白の梅が咲いた場所があった。
どうせ花沢城を整備するなら法華寺からのやきつ辺の道も充実させ、この梅林も拡大するのも良いだろう。
途中にあった高崎不動尊の上には 「鳴沢の滝」 もあるらしい。本当に滝があるならそこに続く遊歩道も造ればいい。
私を “街づくり” に参加させてもらえないだろうか、どうでもいい妄想的アイデアなら幾つか提案できるので。

 石脇口の四阿に着いたのは4時20分。焼津駅まではまだ30分以上歩かなければならない。