風薫海航空翔

カゼカオル・ウミワタル・ソラカケル Presented by 柊(syu)

生徒諸君!

2005-06-13 19:53:21 | ハマリもの
NHK・BSで放送された「THE・少女マンガ!作者が語る名作の秘密」のビデオを頂いた。
ハッ!と気づけば結構な年齢になっているのに(^^;)、今でも10代の頃と変らずマンガが大好き♪。いい歳してマンガ喫茶が大好きで。この病気、多分治らないだろうなあ~。たくさんある少女マンガの中でも長編モノが大好きで、大抵10巻以上続いているものを愛してしまう。長く連載されているものは、それだけ面白いから続いている。作家さんも自分が10代の頃に活躍していた人の作品を読むことが多い。あの頃の作家さんたちは、今でも変らずに素晴らしい作品を提供してくれるからかもしれない。
「THE・少女マンガ~」では、私好みの長編を書いている作家さんが登場。美内すずえ・庄司陽子・青池保子。おぉぉぉっ!どれもこれも大好きなマンガ家さんではないか!。番組構成も作家さんの生い立ちやマンガを描き始めてから現在までの歴史、マンガに対する姿勢に加えて、代表作品の大まかな紹介もしていた。

番組でも紹介されていた庄司陽子の代表作「生徒諸君!」は、ナッキーこと北城尚子が中学校に転校してくるシーンから始まり、そのクラスで仲間となったメンバーとの大学時代までの青春を描いた作品。勉強も運動も得意で、人望厚くお金持ちの家に生まれ美人なナッキー。そんな彼女がいろんな困難を毎度毎度乗り越えて成長する物語。
作者の庄司陽子を初めてこの番組で見たけれど、ちょっと派手な顔立ちで、芯のしっかりしてそうなどこにでもいるオバサン、という印象だった。この人、マンガ家には多い「締め切り破り(落とす)」ということが一切ない人で、いつも締め切りの数日前には完成させているそうだ。スゴイ!。
庄司陽子曰く、主人公の成長なくしてはマンガにならないそうだ。困難に立ち向かい、乗り越える勇気をもってそして成長していく。それがこの人のマンガのテーマ。「生徒諸君!」でもナッキーは何度も何度も困難と闘わなければならなかったそうだ。
う~ん、ウズウズ・・・。読みたい、久しぶりに「生徒諸君」読みたい。小学生~高校生ぐらいの間に全巻読んだ記憶があるもんなあ。思い立ったら吉日、マンガ喫茶へ潜入。「生徒諸君」読破に取り掛かった。
う・・・うずずずっ。不覚にも涙必死でこらえる。(かなりヘンな顔で読んでいたと思われ)。こんなええ話やったっけ??。ナッキーの双子の姉・マールが病死するだとか、初音ちゃんが暴行されるだとか(ナッキーが初音ちゃん警察に行くよう説得するシーンはかなり泣けた~)、あげくに沖田くんまで死んじゃって。ここまでやるか!?というぐらいの困難をナッキーは背負わされ、その度に挫折しそうになったり自分の無力さを感じたり。それでも乗り越えて成長していく姿に感動~。
ついでに続編として最近連載開始になった「生徒諸君」のナッキー教師編も読む。ナッキーは相変わらずスーパーマンばりにオールマイティーで、周りをどんどん巻き込んでいく。大人を信じることをやめた生徒たちの心を確実につかんでいく。庄司陽子健在!である。素晴らしい~。こういう「痛快モノ」って今の時代から少しズレている作風なのかもしれないけど、昔読んでいた読者にはたまらないねー。ウヒヒ、次は「ガラスの仮面」全巻読破に行こうかしらん♪(でも何日かかるんだ?)。