桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

クリスマス

2008-12-24 | Weblog
キリスト教の宗教行事だが、国民的というか、当たり前に楽しむ時代のようだ。
独身は、彼氏・彼女と過ごす。それが出来ないと、とんでもない悲しみのように思うものらしい。
俺たちの若いころは、銀座の姉ちゃんや飲み屋的行事だったように思う。
だから、ときめくような思いの中で、クリスマスを楽しみとして味わいたかったと思わぬではないが、どうでもいいという気持ちだ。
今日は、今月5日目の仕事。岩井市での崖崩れ現場に石を積み始めた。早く終わり、カレーでも作ろうとしたが、それも面倒になり、送られた「マグロ丼・パック」をご飯に載せて食べた。
外に出ると飲むことが多いので酒は飲まなかった。クリスマスくらい飲まないのもいいよね。
ところで、神様の宗教であるキリスト教のクリスマスだが、どのくらいの人が神の存在を考えてるのだろうか。
神はいるか、いないか。
神はいる、そう思える人は幸せだ。何があっても安らぎを持てる。
神がいないと思う人は、辛いかなあ。独りは切ないからね。今を生きるのに一人でもいいと思えればいいけど、人間は弱いからなあ。
一人の人も、二人の人も、今宵は楽しい夜でありますように!

クリスマス

2008-12-23 | Weblog
明日はクリスマス。
愛する子供たちに、何を贈ろうかと考えていたらば、何もいらないから遊びたいとの希望。で、バッティングセンターからボーリング、最後はゲームセンターと来てしまった。
俺の子供のころは、何も無かったけど、こういうことが出来るのも幸せ。

2008-12-22 | Weblog
久しぶりに家に籠もり、何もせずに横になっていた。意味なくテレビを見、カセットの英語を鳴らし放し、あれこれと考えていた。
思い出したね、閉塞されていた月日を。何も出来ずに、ただ考えるだけ。希望も夢も、ただ思考の中にしか存在しなかった期間、俺は、ひたすらに考え続けた。しかし、今は違う。何があっても、総てが目の前にある。
やはり俺は俺だった。簡単に穴を抜け出した。書くことが億劫になる痛手も、悩みも、それはそれ。前だけを見る必要は無い。たまには横を見たっていいのだ。どんな体験も無駄にはならないし、総てのことが、何かを得られる力となることは、あの閉塞時代に体験したこと。
何があっても、俺は冤罪事件の闘いの先頭に立ち、苦しむ仲間の力になることだけを考えればいい。
夕方に庭に出たらが、落ち葉に汚れた中に一輪、タンポポが咲いていた。
温暖化の証だろうが、春は準備されている。その春に向かって、仲間たちの春に向かって闘う意志を喜ぶ一輪に思えた。

15771筆

2008-12-18 | Weblog
背広で歩いても心地良い一日。昨日とは大違いで、最高裁前も、全く寒さを感じなかった。
今日の要請は、茨城からの5人と合わせて13名。提出した署名は、東京から15771筆だった。
これはJR総連の協力で集められたものだが、積み重ねて40センチくらいになる厚みは、かなりの迫力だった。
布川事件は、色々な方の支援を集められ、本当に幸せなことだ。
この思いが最高裁判事に届いて、一日も早く決定が出て欲しいものだ。

最高裁判所要請

2008-12-18 | Weblog
今日は、その要請日。朝の宣伝が無いので、今日は、ゆっくりと家を出られる。
夕方のマリオン前宣伝後は、馴染みになった「八百八町」という店での、軽い忘年会。
今年は高裁で勝利したわけだが、何だか遠い昔の感じだ。思えばジュネーブも遠いなあ。
私の日常が飛ぶように過ぎ、沢山の出来事があるせいか、一年という月日が分厚い質量になっているせいなのだろう。

5月集会

2008-12-18 | Weblog
来年5月21日から裁判員制度が始まる。その前日の20日、東京・九段会館で大集会を開くことが決まっていて、昨日は、その実行委員会だった。
まだ出演者の確定も無くて、どういう構成にするかなどの話し合いだった。
典型的な冤罪である布川事件を表面に出してアッピールすればいいという意見もあったが、私は「たくさんえん罪がある、こんなにある!」と社会に訴えたいと思っていることを話した。
次回までに出演者の確定をして、具体的な準備に入るが、裁判員制度が始まることは、まさにチエンジ!だね。一旦動き出したものは、そう簡単には止まらない。これを力に裁判を変えて行かなければならない。
証拠をでっち上げる警察を犯罪者に!
証拠を隠す検察を犯罪者に!

間知石

2008-12-17 | Weblog
これでケンチ石と読む。崖などに積んである長四角の石を言うが、昨日は、岩井市の工場脇道路にある石積みが壊れたのを築き治す仕事をした。
深いところは3・7メートルも掘り下げ、砕石を入れて地盤を強化して、その上に間知石を積む。
約18メートルほどだが、なかなか大変。
昨日は半分ほどで終わってしまった。
このところ、仕事をするたびに、どこかに違和感を感じる。握り締めた指がつったり、手首に痛みを感じたり。連日ならば身体もなれるが、休みがの方が多いのだから困る。会社的には、頼りにできなくて、もっと困っているだろうが、これから長く続けられないかも知れない。

足利事件

2008-12-15 | Weblog
先般、DNA検査が実施されると書いたが、まだ決まったわけでは無いらしい。この19日に三者協議が実施されて、その席で決められるのだとか。よもや池本寿美子のように田中康郎裁判長が検査をしないで逃げるとは思わないが、東京高裁1部の判断を注目しよう。
ところで、このDNA検査に対して、検察庁は、相も変わらずの難癖を付けている。東京高検は、「ミトコンドリア法での検査を行うな」「菅家さん本人へのMCT118型鑑定を行うな」などとクレームを付けているらしいのだ。
要するに「詳しい検査をするな」と言ってるわけだが、狂ってるよね、検察庁って。
誰が考えても、菅家さんが本当に犯人なのか、それとも無実なのか、やる手段があるならば手段を尽くせばいいと思うだろう。1人の人間の人生が掛かってる。やるのが当然なのに、やるな!と言う。大林検事長!恥ずかしくないですか?
この実態を国民が知らないのが今。裁判員制度は、この実態を知らせることになるのだから楽しみだ。裁判員が真実の検討すらもさせまいとする検察庁の出鱈目を知ったらば、何時ぞやは検察庁の金文字にペンキを投げつけられただけで済んだが、今度は、そうは行くまい。証拠を隠す検察官を犯罪者に!と望む俺の願いも叶うときだろう。

千葉刑務所

2008-12-15 | Weblog
今日は仙台・北陵クリニック事件の守大助さんに面会に来た。
足利事件の菅家利和さんの面会者と処遇改善要請者も含めて、総勢35名ほどになった。
守さんに一緒に面会した人は、水口さんと小林さんのカップル。水口さんは、今までに東京の行動で会っていたが、その恋人らしい小林さんとは初対面だった。彼女は、守さんに会うのも初めてだったらしいが、若い心を集められる北陵の闘いは、必ず勝つと確信が深まる思いだった。
今日も、何人かの職員に会い、話をした。
俺にできること、俺だけにできることを確認した1日でもあった。