桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

台湾イノセンスプロジェクト総会

2018-08-26 | Weblog

昨日は、午前中に布川事件の話から、日本の冤罪の実態、今の思いなどを話した。
通訳時間も含めて2時間。
日本で話すときと、それほど変わらない内容だったが、直接に思いを言葉に出来ないのは、やはり物足りない気持ちだった。
この総会、最初の挨拶者が検事総長だから驚く。しかも、その話は、日本のような美辞麗句ではなくて、いかに冤罪を防ぐかという具体的な中身を伴うものだった。
また、台湾イノセンスプロジェクトの創始者は大臣になっていて終日参加し 、その立場から挨拶や話をするのだか台湾は懐が深い。
俺の話の後は、台湾の死刑冤罪者の鄭さんが、会場になっている国立台湾大学法学部教授と登壇して体験を話した。
台湾のシステムは判らないが、鄭さんは19年で再審で無罪になったとか。今は農業。米を作り、それを売っているそうだ。
冤罪は、日本も台湾も変わらないが、その実態に向き合う姿勢は、全く違うということを短い時間で教えられた思いだった。
鄭さんの話の後、鄭さんの米などをプレゼントされ、台湾の冤罪仲間と舞台上で記念撮影した。

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