桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

珍しい本

2013-09-24 | Weblog
「捜査報告書は、捜査の最高責任者が捜査方針を立て、具体的に捜査指揮を行うための判断資料となる大切なものである。
また、裁判官に納得してもらうために、他の疎明資料とともに提出し、検察官も補充捜査の要否を判断するうえでも大いに活用されるものである。
さらに、公判で証拠として採用される場合もあり、捜査資料としては大切なものである」
このようなことが冒頭に書かれた「捜査報告書記載要領」と題する教本を見つけた。
たまたま入った書店の古本コーナーにあったのだが、内容は、色々な捜査報告書の書き方を実例で示した教本だった。
これを見て、改めて思ったが、布川事件の事件発覚直後から行われた、小貫さんに対する聞き込みの捜査報告書が、全く存在しないのは、どう考えても納得出来ない。殺された玉村さんと話していた人物を目撃したと証言するのに、その人の証言に係わる捜査報告書を記録しない訳がない。残さない訳がない。
小貫さんの捜査報告書に書かれた内容は、それが明らかになると俺たちを犯人に出来ない事実があるために隠蔽したのだということを、この書籍を見て、強く確信したよ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿