桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

貝の店

2011-07-14 | Weblog


映画挨拶後、テレビや新聞の取材を受けて、映画館の人と救援会の人たちで食事に行った。
そこで、尾道の映画文化を守るために、女性支配人が映画館を立ち上げた話を聞いた。若いのに大したものだと感動すると同時に、人間社会に不可欠な文化なのに個人の努力任せの、政治の貧困に怒りを感じた。
食事の後、地元新聞の記者、地元の救援会員、支配人との4人で、昔の遊廓があったらしい飲み屋街へ行った。
地元の救援会員の人が「貝の店」と言うので、貝でも食べさせるのかと思えば、全く違った。
余りに素晴らしい貝のコレクション。その量と美しさ、ため息が出るような店内だった。
店の経営者が趣味で集めた物らしいが、店主は「人との出会いによってだ」と言われた。出会いによって闘い、今がある俺には、素直に心に入る言葉だった。
尾道は、また新しい出会いの街だった。

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1 コメント

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Unknown (manto1961)
2011-07-17 16:40:11
友達のすすめで、映画を鑑賞。重く硬いを想像していただけに拍子抜け。
楽しかった、判り易かった、小学生の息子ともう一度みたいと思った。空白の29年間ではなかった所がまたすごい。思わずパンフレット買い、ここまでたどり着きました。13日に来尾ありがとう貝の店ロダンにも来訪ありがとう。今日は監督さんのお話も聞きました。これからもお元気でがんばってください。
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