桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

言うにこと欠き

2014-10-24 | Weblog
昨日は、袴田事件の三者協議で、どのような進展があったのか、気になっていた。今朝の新聞で、少しだけ書かれた内容を見ると、検察の主張は馬鹿馬鹿しくて話にならない。
「弁護側の鑑定人は、自分のDNAを混入させて誤鑑定をした」と言うらしい。法医学者の先生方の職人気質とでも言うか、自らの任務に気高い誇りを持ち、自他に厳格な作業をされる実態を知らないのだろうか。きっと、何時でも、どんなことでも検察の言いなりに鑑定結果を出して見せる、御用鑑定人しか知らないものだから、本田先生をも、その類いと考えるのだろうが、多くの法医学者は、そんな腐れ鑑定人とは違う。これが検察の主張だから新聞も、何事でもないように書くけど、もし冤罪を被った被告側の主張ならば、どうだろうか。
新聞は「DNAの鑑定結果が袴田事件の再審開始決定を決めた」ごとくに書くが、それは違うだろう。DNA鑑定は、再審開始決定の1要因に過ぎない。警察と検察が行った捜査の不正行為が裁判官に理解されたことこそが再審開始の要因だ。
正確に書いて欲しいよなぁ。そして、厳しく警察と検察の行為を批判して欲しいものだ。

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