桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

やはり神田大助!

2011-06-01 | Weblog
神田大助は、全く検察の証拠隠しを認めなかった。
検察が隠していた証拠を検討しなくても無罪と判るような判断をした。
先日、その件でブログで神田判決を批判したが、俺の推測が正しかったと判る事実が判った。
あの判決日、実は、弁護団がマスコミに配る判決要旨を渡して欲しいと求めたらば、神田大助は拒否した。しかし、重ねての要求に対しては、主任弁護人に1通のみを交付するとした上、コピーをするな、言い渡し終了後に返却しろの条件で交付したのだ。
ところが、検察庁に対しては、判決言い渡し後、判決素案が渡されていたのが判ったのだ。
何だ、これは?
裁判所が言い訳するには、検察庁から「控訴の検討のために判決草稿を見せて欲しい」と要求されて、言われるままに見せたと言うのだ。しかも、こういうことは前例があるとも言うらしい。
癒着じゃないか!
弁護団の判決謄本要求には、6月3日にしか交付出来ないと言いながら、密かに検察庁には判決草稿を見せる、なんて、余りにあからさまな癒着で、ホント?と信じられない思いだが、こんな検察と裏で結び着いた存在だからこそ、私たちへの判決のおかしさもあるのだと思う。
検察が犯人と言っていては、神田大助は詫びられないよね、検察と仲良しなんだもの。
水戸地検の次席検事は、毎週火曜と金曜に記者レクチャーをしているが、昨日は多忙を理由に記者レクをしなかったらしい。また、弁護団の面会要求を拒否して会わなかったらしい。また疾しい行為をすると、検察は壁の中に逃げ込んで会わないのが恒例だが、密かに通じ合う裁判所と検察の姿を、改めて布川判決が明らかにした。
許すまじ、神田大助!許されまじ、あからさまな癒着!

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