桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

堀田力

2011-04-04 | Weblog
元検察官、ロッキード事件で名を馳せた検事だが、その後、退官してNPO法人を立ち上げて活動してきた人物だ。
一応、信頼できる検察官だったと思われているが、「月刊マスコミ市民」誌にある記事を読んで、改めて検察官職は異常な人格を作るのだと判った。
西松事件に関する事件の過程で、当時の漆間官房副長官(元警視庁長官)が「自民党には捜査は及ばない」と懇談会で発言して物議を醸した。自民党と警察、癒着した腐敗構造の典型だが、この発言で川崎氏が堀田氏に聞いたらば「そのつながりを否定した。
三井環元検察官の「裏金問題」に付いても「裏金問題はない」と言い、問題があれば捜査しているなんて開き直ってもいる。
可視化に付いても「相当厳しい調べをしても嘘の供述をするのに、全面可視化をしてインタビューのような調べになれば真実は出てこない」などと言っている。そして、最後に「自白をしない人が多くなっている今、調べで真実を引き出せと求められる後輩は大変だ」などとも言っているのだから、どうしようもない。
一つ面白いことを言っているのは、川崎泰資氏が「(検察と)ほぼ同じ時期に警察にも裏金問題がおきていますが、警察は裏金の存在を認めて陳謝していますが」と聞いたのに対して、堀田氏は、即座に「それは、でてきた分についてでしょう」と答えたことだ。そう、堀田氏は判っているねえ。警察の裏金は、言い逃れ出来ないものしか認めていないし、もっと根深いと。
でも、堀田氏、「三井環さんの事件が象徴的ですが、検察は裏金問題の処理を誤り、蓋をしようとしたところから、検察が検察でなくなったのではないでしょうか」と突っ込まれて、「蓋をし損ねたのではありません。1990年代には、そういう仕組みが、きちっと作られました。それは見事だったと思います」などと自賛してるのだ。
よく言うよねえ、辞め検。川崎氏の指摘こそ、正鵠を得ている。検察は裏金で自分を殺してしまった。
こんな輩に人権を守るために必要な可視化の重大さは、判るはずもないね。


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1 コメント

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歴史研究会(名前検討中 (うー&村石太事件)
2011-04-08 15:41:55
1976年 ロッキード事件 僕は まだ 小学校5年生かなぁ。少しだけ 記憶にあります。黒いピーナツだったかなぁ 受験にでるかなぁ。
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