桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

想うこと

2021-08-26 | Weblog
義父は話好きだった。
博識で、色々なことを話している姿が、今でも目に浮かぶ。
義兄は、誰に似たのか、余り話好きではない感じだ。黙々と草刈りや火を燃しているのが義兄だ。
連れ合いは誰に似たのか判らないが、優しい人で優しさが着物を着たような人だ。
義母が体調を崩して実家に泊まり込み、東京から来る義兄と交代で介護をしているが、きっと大変だろうけれども、親不孝のままに両親に死なれてしまった俺は、心から2人が羨ましい。
段々と義母の体力は弱って行くが、何があっても自宅で過ごして欲しいと思っている俺は、いざとなれば、何でもやるし、連れ合いの協力もするつもりでいたが、義兄も「施設には入れない、面倒をみる」と言ったと知ってホッとした。
連れ合いが優しいのだから、その兄が優しいのは当然だけど、義母の願い通りに余生を送らせる気持ちを知り、嬉しかったなぁ。
人間は優しさが1番だよね。

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