桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

裁判官への手紙

2012-08-10 | Weblog
このところ、毎日、今日は書こう、今日は書こうと思いながらやれないでいた、大崎事件の担当裁判官宛ての手紙を書いた。
パソコンや携帯での文章書きに慣れてしまい、久しぶりに長い手書きの手紙は大変だった。でも、余り先の長くない原口アヤ子さんを思い理解して貰いたい一心で書いた。
特に、裁判長の中牟田博章氏は、富山・氷見事件で有罪判決を書いた過去を持っている。もちろん、その過去を責める気持ちで書いたのではない。その体験から、人は嘘の自白をするし、裁判になって自白を維持することもあると知ったのだから、同じような「自白事件」の大崎事件では、同じ誤りを犯して欲しくない、同じ轍を踏まないで頂きたいとお願いした。
中牟田裁判長以下の裁判体が、布川事件に開始決定を書いた裁判官と同じ資質を持った人たちであれと祈る思いだ。

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