桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

田中角栄

2016-06-15 | Weblog
今日は大宮での予定。夜なので時間があるから本屋に寄ったらば、アマゾンで頼もうとした「日本会議の研究」があった。
その他の本を見てあるいたらば、石原慎太郎の書いたのも含めて、田中角栄を讚美する本が、かなり並んでいた。
稀代の政治家として賞賛するらしい書籍類らしいが、俺は読む気になれないなぁ。確かに、人遣いは巧みで、満足に学校へ行かなかったのに高学歴の官僚たちを操った、その人身掌握術は歴史上の人物の豊臣秀吉を思わせて今太閤と持て囃された。俺は塀の中にいて、その時代も良く知らないが、成長期にあった日本を「日本列島改造論」を以て席巻したことは覚えている。それは巧拙の巧の部分であって、田中角栄には、絶対に忘れてはならない拙があったはずだ。
俺と角さんは獄友だ。東京拘置所で同じ釜の飯を食べた。と言っても、彼は「差し入れ弁当」。元総理大臣の威光で5百円だった差し入れ弁当を千円弁当も作らせたのだが、とにかく獄友だ。
なぜ獄友になったの?
いやロッキード事件は怪しいな。冤罪ではなかったのかなぁ、と俺は疑っている。それではなくて小佐野賢治と組んで、あちらこちらの国土を儲けの対象にした、稀代の政治屋であったことは、紛れもない事実ではないのか。
今、政界に溢れてる政治を金儲けにする輩の本家、本元が田中角栄であったはずだ。
この程度の政治家しか、日本には賞賛する政治家はいないのかなぇ。

存在意義

2016-06-15 | Weblog
事が怒るたびに、日本は「他人の不幸は蜜の味」とばかりに根掘り葉掘りの報道がなされる。
その報道をするマスコミだが、世界的には「自由がない」とされている。70位くらいだそうだ。要は権力に負けてしまい、自由に報道出来ないと評価されている訳だが、言われたマスコミは「報道すると逮捕されたり、殺害されるような国以下の評価はおかしい」と反発しているそうだ。
先日の東京新聞で赤川次郎さんが書いていたよ、「報道しても逮捕も殺されもしない国なのに報道しないことが自由の無さと評価されてるのだ」と。
本当だよなぁ。権力を批判すれば逮捕されたり、殺されもするような国でも、果敢に権力に対して批判の矢を射るマスコミがあるのに、まるで権力の代弁者のごときに成り下がる日本のマスコミ。
だから、1億火の玉!!などと言われた無謀な時代を作ったのだ。

桝添騒動

2016-06-15 | Weblog
このところ騒がれていた桝添都知事の政治資金流用疑惑だが、今朝になって辞任での決着となったようだ。疑惑の中心となった木更津市の三日月ホテル宿泊での弁明は聞いていて笑えるほどだったよね。
家族旅行の宿泊部屋に人を招いて都知事出馬の談合をした、なんて、誰が信じるかよ。
家族旅行の旅費を政治資金で払っていたのは確実だろうが、正直に「政治資金を使いました、悔いて弁済しますし、以後は行いを正します」と正直に認めれば、もしかすると見逃す都民もあったろうに、作り話をでっち上げてしまってはアウトだよなぁ。
桝添自身がリオデジャネイロ・オリンピックに行かなければ、東京都が世界に笑い物になるとか、恥を晒すとか、最後の悪足掻きとなった「涙の弁明」は、長く笑い話として語られるだろうなぁ。だって、「お前が行く方が笑い話だし、恥晒しだろ!?」って話だもの。それも判らないほどに、なぜ都知事にしがみつくか?だけど、桝添は都民を甘く見てるよ、きっと。
だって、あの福島原発事故だって、まだ何も修復されていないし、汚染水すらも止められない状態なのに、たった4年で忘れてしまい、再稼働させるのが日本人。「微々たる政治資金流用なんて、3ヶ月先の9月になれば忘れてしまう」と目算していたのだろう。
自民党の政治家は政治で金儲けをする人たちなんだよ。別に、猪瀬や桝添が特別なんじゃない。
ここで桝添が辞任しても、桝添の疑惑は解明されていない。政治屋の本質を糺すためにも徹底的に追及しなければダメだよなぁ。

不思議なこと

2016-06-15 | Weblog
昨日、桝添騒動をブログに書こうかと思って開いたらば「ただいまメンテナス中」との表示。 フェイスブックと同じに開けなくなった。午後になったらば、それも表示されずに「エラー」となってしまい、無反応だ。パソコンを開いてみたが、こちらは昨年、杉山が亡くなったことを書いた後、編集にログイン出来なくなってしまい、パソコンからも、相変わらずにコミット出来ない状態だ。
フェイスブックもブログも断たれるなんて、誰かの仕業かな?と思い、対策を考えようとしたが、今朝になったらばブログだけは回復していた。
もう10年以上もブログをやっているが、こんなのは初めてだ。