桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

石岡一高

2015-11-04 | Weblog
一昨日、石岡一高の定時制に招かれて、冤罪などの話をして来た。
今まで、沢山の学校に招かれたが、定時制は初めてだった。働きながら学ぶ人と、働かない人とが、半分くらいだそうだが、かなり雰囲気は違った。何より、余り反応がなかった。
今まで行った学校で似た雰囲気のところもあり、別に話し難いことはなかったけども、どう聴いてくれたかと、気になる部分もあった体験だった。
もう少し、自分の体験した冤罪から得た思いを中心に話せば良かったという反省があって、違う部分の話をする方法というか、手段を学んだ体験でもあった。
でも、俺を見る子供たちの目は真っ直ぐだったなぁ。

サクラ花

2015-11-04 | Weblog
昨夜は、映画を観て来た。茨城県神栖市、鹿島市に歴史を遺す、太平洋戦争の神之池基地を舞台にした特攻兵器「桜花」の物語だ。
戦争を美しく描いた「永遠の0」という映画もあったが、戦争の悲惨さと人の命が軽々しく扱われた時代の悲劇を描いた点で、今に相応しい作品だった。
戦争は殺し合いだ。それに尽きる。何があっても戦争をしてはいけないと思わされるが、それで金儲けしたい連中も多いし、その尻馬に乗る輩や自分は殺し合いの埒外に置いて声高に美文調の敵対論を語る連中もいる。
日本国はカミカゼ特攻隊も含めて命を武器にして、戦争の行方には、何も影響しない作戦を行ったが、あのヒットラーは、同じように戦争末期に「特攻隊を作って反攻したい」と提案されても「兵士には命を守る権利もある」と認めなかったそうだ。
アメリカ軍は、この「桜花」などの特攻隊を「バカボンバー」と呼んでいたとか。敵からバカな爆弾と嘲笑されたようなバカげた作戦を行い、ヒットラー程度の認識も無く、多くの若者の命を無駄にしたのが日本国なのだ。それなのに、未だに特攻隊が美しい出来事であるかのように語る詐欺師たちの言葉に騙されてはいけない。
美しく語る奴らは、戦争になっても、絶対に死なない連中だ。死ぬのは、騙されるあなただ。