桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

悪党警察

2015-09-10 | Weblog
今日は名張事件の裁判所包囲行動だった。
俺も参加して、裁判所前でマイクを握った。
何時もより裁判所警備の人が少なくて、非常に目付きの悪い連中が6人ほど、うろうろしていた。明らかに裁判所職員とは違う。悪党警察だな。
全国から来た人たちと挨拶。顔見知りのマスコミの取材などで、その悪党警察に挨拶出来なかったが、包囲行動や取材が終わった後、裁判所職員に「あの連中、警察?」と聞けば、曖昧に頷く。「裁判所が警察に警備を頼んだの?」と聞くと、「いゃあ頼んではいませんよ」だって。「下山裁判長が、今日の包囲行動が怖くて頼んだのじゃないの」と言ったらば苦笑いをしていた。
警察の指揮官らしい防弾チョッキみたいのを着た男が、何やら無線で話したらば、みんなが集まって帰る様子。「悪党警察、お疲れさま!!」と言ったが、声が届かなかったようで無視。もう1度、大声で言ったらば、若いのが「キッ!」とした感じで振り向いたが、その他は、たんたんと裁判所内に消えて行った。
「何で警察って、あんなに目付きが悪いですかね。裁判所職員とは、全然違いますよね」と、目の前の職員に言ったらば、何故か判らないけど、赤い顔になった。