桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

しょせん

2013-02-17 | Weblog
週刊新潮は週刊新潮だねえ。高知白バイ事件以外の記事を読んだけど、どれもこれも視点が斜め、真っ直ぐに事を見つめる記事はなかった。
その中で、対中国の記事は力が入っていたねえ。
すぐにも中国が戦争を仕掛けて来るかのごとき記述を読んで、こういう新潮を愛読する右翼、自民党大好き人間は、対中国に強固な安倍首相を万歳で支持し、戦争に向かうのだろう。
俺は戦争は嫌だ。政治は、戦争になりそうな時点で力を発揮すべき存在だろうと思っている。だからこそ、政治だろうが、安倍自民党は政治力で戦争を回避する能力はあるまい。もし、中国と戦争になるならば、ぜひ週刊新潮が先頭に立ち、その愛読者たちと殺し合いをして欲しい。
俺は戦争は嫌だからさ。

真実は顕れる

2013-02-17 | Weblog
俺は、週刊誌は、余り読まない。気になる記事があるときに買うだけだが、強きを助け弱きを挫くことの多い週刊新潮となると、これまでに買うことはなかった。でも、今週号には、 冤罪仲間の「高知白バイ事件」の記事があると知って買って来て読んだ。
いやはや高知県警の腐敗状態は大変なモノだねぇ。
高知白バイ事件は、前から指摘されている「バススリップ痕の捏造」が、千葉大学名誉教授の三宅洋一氏による鑑定書として提出され、近いうちに決定が出される見通しを確認して喜んだ。三宅先生は日本写真学会会長などを歴任し、警視庁科学警視研究所の顧問を務めるなど、その道では第一人者だと言うが、三宅先生は「(バススリップ痕の)証拠写真のフィルムネガが事件後に製造されものだと判明したことや捏造の方法にも言及しているらしい」とも書かれているから、これは勝負アリ!だろう。
バスに乗った中学生や教師、自家用車で同行していた校長など、約30名もの「バスは停止していた。白バイが猛スピードで衝突して来た」との証言を無視して有罪にした、数多の裁判官たちの責任が問われる日は近いと思うと、これからが闘いだと思うと共に週刊新潮も、ときにはマトモなんだと認識した。
しかし、警察も情けない組織だよなぁ。高知県警内では、この事件の証拠捏造が知れ渡っているために不祥事を犯した警察官が「処分するならば白バイ事件の真相を暴露する!と開き直る輩もおり、本部長は黙認している」とまで、書かれている。
どうしょうもないねぇ、警察も、こうなっては!
今回の週刊新潮の記事は、高知県警を批判する小松さんと言う方が、些細な軽犯罪法違反罪で起訴され、公判請求がなされた異常にあるのが、高知県警が犯した「白バイ事件」での犯罪行為の隠蔽工作だという記事だった。
小松さんに届く、正義の警察官からの内部告発を抹殺するために、高知県警は小松さんを前代未聞の公判請求をしたらしいが、警察の内部崩壊は始まってる。
俺は、真面目に警察官になり、社会の正義を守りたいと願う警察官たちの力にもなりたいと、改めて思う週刊新潮の記事だった。