今朝も東電OL殺人事件でのテレビには、当時の警視庁捜査1課長だった平田富彦が出ていた。
この平田、平然と「ゴビンダは犯人。疑う余地はない」と言い切る。しかも、笑みを浮かべながら。
そして、その根拠は「不法残留の逮捕状を示したとき、殺人で逮捕されないと思って笑ったことが黒の証拠。アパートのカギに付いて、管理人に事件前に返したことにして欲しいと偽装工作をしたこと。鑑定のための唾液の提出を強固に拒んだこと」だから犯人だと言う。
この程度が警視庁での捜査トップなのだと思うと、本当に情けなくなるねえ。
ゴビンダさんは逮捕されて「お前が犯人だ!認めろ!」と、連日、責められたのだ。そして、示された逮捕状が「不法残留」ならば、誰だって「殺人事件で逮捕されなくて良かった」と喜ぶだろうに。この程度の人間心理も読めないで、良く捜査1課長が務まるものだ。呆れ返る。
唾液だって、いきなり犯人扱いで責められれば、異国に来ての理不尽な殺人犯扱いの中では、拒否することもあるだろう。この程度で犯人だ、黒だ!と思ってしまうのは、枯れ尾花を幽霊と思う心理と同じだろう。
警察は、誰でも犯人と思ってしまう職業だ。その職業意識は、残念ながら冷静に事実を見抜く目を失ってしまう。可哀想な人たちだが、この連中に事件の解決を求めるしかない我々は、警察官と言う職業は宿命的に冤罪を作る人たちなのだと言う認識を持つ必要があろう。
今日の読売新聞には、当時、ゴビンダさんと同じ部屋に住んでいた人たちの体験したことが書かれている。
それによれば、ゴビンダさんが持っていたとされる「アパートの鍵」は、ラヤさんと言う人が、事件の前にゴビンダさんから預かって管理人に返したと言うのだ。でも、作られた調書には「ゴビンダさんが返した」とされたらしい。見返りは、不法残留だったラヤさんには逮捕状もなく、警察が高給の仕事を紹介したのだと、今はアメリカに住むラヤさんは語ったのだとあった。
要するに、今、警察が「ゴビンダは犯人だ」と語る状況証拠は、総てが思い込みだし、警察自身が作り上げた嘘なのだ。
これが警察の実態だ。なのに、平然と笑っいながら「疑う余地なし」と語る平田富彦を考えると、こんな奴らは捜査過失罪で犯罪者にしなければ、とても警察の違法行為はなくせないと、改めて思った朝だった。違法捜査罪にする「捜査過失罪」を作ろう!