桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

タクシー

2010-07-05 | Weblog
今夜は、四谷三丁目で飲み会だった。
飲み会は、遅くなるよね。遅くなればタクシー。
だけど、これが、またね。俺は自分の車で来ているし、良く知ってる道だけど、多分、運転手は、俺が都内に詳しいとは思わないかなぁ。
微妙に道がずれて、真っ直ぐに来た道と、200円かな、違うの。
悲しいねえ、こういうの。
きっちり代金だけ。
運転手の名前は、槇原さんだってさ。
俺、槇原ノリユキ、嫌いだから、合わなかったなぁ。

ブレスレット

2010-07-05 | Weblog
俺にはトラウマがある。耐えて闘った精神的な自分への抑圧が生んだのかも知れないが、腕時計をすると、そこから血圧を測るときに体験するような圧迫を身体全体に生み出す恐怖がある。初めて体験したときの恐怖は忘れられないが、あの苦しさは気持ち悪い。
もう腕時計を出来なくなって長いが、再審も決まり、そろそろ恐怖を乗り越えたい思いがある。
本当は、金具のブレスレットをと思ったが、最初は石のブレスレットにした。
昨日の旅行先、須川宿の匠の里には石のブレスレットを売る店もあって買いに行った。
金の集まる物、勧められたが、断った。幸せの石、いらないよね。そこで買ったのが写真。黒に見えるが、青らしい。勇気の与えられる石らしいから、気が小さくて弱虫の俺にはピッタリ!

笑い話

2010-07-05 | Weblog
昨日のバス旅行帰りのバスの中。どういう経過かは忘れたが、寝言の話になったらば、同部屋だった長浜さんが、「夕べ、桜井さんは、ボクの布団に入って来たんですょ、恵子さんと間違えたんですかね」と言う。そんな記憶はないが、はっきりと寝言を言ったり、寝呆けた行動をする俺は、苦笑いするしかなかった。
長浜さんは司法修習生。水戸で修習中で独身。先般、水戸で修習生たちに布川の話をしたときも来ていたとか。すっかり忘れていたが、「ボクとしては、このところ人肌が恋しい状態ですから、桜井さんに入って来られてもイヤではなかったですけど」と言われて、また大笑いになった。
しかし、本当かなぁ?

決着

2010-07-05 | Weblog
相撲界の賭博騒動に決着のニュースが、今日のテレビは占領している感じだ。
水に落ちた犬を寄って集って石うち、罵ってるような不快を感じる。
皆さん、麻雀をしないんだ?花札もしないんだ?ゴルフで賭けないんだ?一度も賭け事をしたことはないんだ?
大嶽親方の解雇は当然としても、大関琴光喜の解雇はおかしい!相撲取りの死刑判決だものなぁ、いくらヤクザ絡みの野球賭博だったにしろ、重い。
日本は、こうなんだよな。風、勢いで、本当に冷静な判断を逸することが、多々ある。政治など、特に多い。今、参議院選挙中だが、将来の日本を見据えた投票結果になって欲しいが、相撲界の賭博騒動を見ていると絶望かもね。

おまけ

2010-07-05 | Weblog
バスの旅、同行者には三組のご夫婦がいた。
一組は、社会に帰った後に会で出会い、長く布川事件にもご支援を下さる田村さん。東京で会計事務所を開いておられるが、お仕事の関係か、田村さんはバスには乗らずにご自分のバイクでのご参加で、奥さんだけがバスに乗っての参加だった。落ち合う場所に着くたび、すぐ寄り添っていた。
もう一組は泉水さんご夫婦。ご老齢のお二人は、何時も手を取り合って行動されていたが、須川宿見学中に、、たまたまご一緒になってお話を伺えば、痴漢冤罪の沖田事件を支援されておられるし、布川事件にもご支援を下さっていた方だった。夜のカラオケでも、お二人で仲良く演歌を唄われ、こうありたいと思わせてくれたお二人だった。
最後の一組が写真!
都田さんご夫婦とも須川宿で、初めて言葉を交わした。泉水さんご夫婦に負けず劣らずに仲良く過ごしていたお二人で、常に一緒、手を取り合って行動されていた。
高坂サービスエリアで「何時も一緒にいることはあるまいに!」と、俺は周りの人たちに言っていたらば、最後にバスに戻ったお二人は、何と大きなアイスクリーム一つを持っていた。
「きっと、アナタ!あ~ん!なんてやるんだよ」と言って、みんなを笑わせた後、お二人のところに行き、「はい、あ~んをやって!」と実演して貰って一枚!仲良きことは美しきかな、だねぇ。
本当に楽しい旅だった!