桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

夕散歩

2009-08-23 | Weblog
今日は、何もない日曜日。連れ合いも午後には水戸に帰り、俺は明日からの準備をした。
明日からは船橋まで行くため、朝は6時には飯を食べなければならない。で、カレーを作った。
でも、今朝が気持ち良かったから、また朝と同じルートを歩いて来た。
朝は犬の散歩が多いが、夕方は散歩の人が多い。
目に付いたモノ。
我が家の前にある交番のパトカー、廃パチンコ店駐車場で待ち合わせて1台の車に乗って走り去った一組の男女、稲刈りの終わった田、一枚。
朝と夕方の街は違う表情をしている。
利根川堤防上に桜が植えられている。数年前に植えられてたのを知っていたし、国交省か県下か町か、何れにしてもシャレたことをすると思っていたが、桜の樹木をいじっている人がいたので見たらば、総て樹木に名前札が下がっていた。
自分の桜、いいねぇ。

早朝散歩

2009-08-23 | Weblog
今朝、久しぶりに利根町に泊まった連れ合いが肝臓の番組を見ていて「アナタは大丈夫ですかぁ」なんて嫌味を感じる言い方をした。働く月日が減り、代わって夜には飲む機会が増えるせいで、かなりメタボリック体質になって来ているのは自覚していた。
そんなのは運動すればいいだけのこと。判っていたが、体力的に無理と感じてやらないでいた。しかし、まだまだやることが多いことを思えば、やはり体力を付けておかなければならないと思っていたので、早朝散歩に出た。
我が家から北へ。廃パチンコ店前を左折。真っ直ぐに利根川堤防へ。堤防上を下流へ歩き、利根町役場を左折して我が家へ。5キロくらいだろうか。
ジョギングの人が3人、犬の散歩が11人、ただの散歩が4人、自転車が3人、川を上がる船が2槽、釣り人が5人、雉が1羽、烏と白鷺が多数、赤信号を公然と突破した車が3台、ソフトボールの集団。
朝から世界は動いていた。走ったり、歩いたり、気持ちの良い朝だった。

花火大会

2009-08-23 | Weblog
利根町布川には、大きな祭りが二つあった。夏の祇園祭に晩秋の地蔵市、どちらも沢山の人と露店が出て盛大に行われていた。
しかし、利根町は四つの町と村が合併して出来た町。布川地区だけの祭りに力を入れていられなかったのか、祭りを支える人の力をが弱まったのか、29年の空白があって帰った故郷の布川は、すっかり変わっていたし、祭りも廃れていた。祇園祭は4年に一度、見物客もいない細やかな祭りになっていた。地蔵市も、こっちは幾らかの露店は出るが、昔の面影は無かった。
しかし、盛大になった祭りもあった。花火大会と共に行なわれる灯籠流しだ。
昨日は、今年の花火大会だった。川原に盆踊りの櫓が組まれ、露店が50店ほども並び、それらの華やかな灯りが川面に映えて美しい。
昔、徳満寺の灯籠流しは、暗い川に船を漕ぎ出して蝋燭の灯を利根川に流した。その灯は小さくて哀しげで、寺の紋章入り提灯を高く掲げて動く船から鳴らされる鐘音が侘しかったものだが、今は違う。華やかな灯りの中、晴れ晴れと動く船から流される灯籠と鐘音は生き生きと感じる。
祭りは人の命の証のような感じた昨夜だった。