桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

雨の朝

2009-07-02 | Weblog
土方家業は雨が降れば休み。そんな朝は外に出ることはなくて、子供たちが登校する姿も見たことが少なかったが、今朝は裁判傍聴で東京に行くので、沢山の小中学生に出会った。
揃いのレインコートにヘルメット。中学生たちは何人かで自転車。一団となった小学生たちは、黄色い花を咲かせたように揃いの傘。一団のわりにはまとまらないで歩いていた。
遠いとおい日、俺も歩いた道だが、雨具はあったか、長靴もあったか、貧しい時代の記憶は、もう定かではない。今の子供たちのように華やかではなかったことだけは事実だが、雨でも学校に行くことだけは楽しかった記憶がある。
果たして、今の子供たちは学校に行くことが楽しみなのだろうか。

睡眠時間

2009-07-02 | Weblog
何時からだろうか、俺の睡眠時間は4~5時間になってしまった。身体や精神が疲れたときでも熟睡して朝を迎えることはない。
土浦で勝ったとき、東京で勝ったとき、一時的に熟睡した。でも、すぐに戻ってしまった。
今朝も目覚めたのは午前2時48分。再び眠ろうとしたが、無理でテレビをつけたらばウインブルドンテニスが放映されていたから見た。
再審で勝ち、俺が背負う重荷が消えたとき、眠りを取り戻せるのか、それとも長い習慣は消えなくなっているのか、どうなのかな。