サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

敵を欺くにはまず味方から・・・ではないが

2006-01-28 13:24:17 | コーチとして
踏歩変換が簡単な馬にありがちなことですが、斜め手前変換~収縮~踏歩変換を行なう場合、馬が先回りして踏歩変換してしまうことがあります。

ファリスのように興奮性の高い馬は、斜線の終点まで駈歩の手前が維持できず、蹄跡の手前数mで踏歩変換されてしまい易い。
やはり人間も、『蹄跡で踏歩変換しなければ・・・』と思うから無意識に緊張し、その緊張は坐骨を通して馬に伝わる、です。

では、斜線ではなく長蹄跡を駈歩行進している場合は如何でしょうか? 中にはバランスの繊細な馬が居て騎手の重心の狂いをたちどころに反映させる馬も居ますが、たいていの馬は正駈歩を維持します。

じゃあ、何で斜め手前は維持できないのかな~。ま、それが上記のような理由でしょう。

今日の運動での事ですが、私も見事に斜線の後半で踏歩変換された。これは美子と同じレベル。
で、私が考えたことは、斜線の終点で踏歩変換せずに右回転して蹄跡の外へ出るを行い、斜線をあたかも長蹄跡のように積極的に錯覚する、を行ないました。これは何故か効果があり、馬も人間の意志に入ってくる。

右手前駈歩は何度かこの手法を使って、自分と馬を騙して、最終的に左へ馬を持ち出して踏歩変換。この感覚で左手前は、初めから一発で実行です。

技術がないと正しいことが出来ないかというと必ずしもそうではありません。自分と馬を積極的に騙すことが出来れば、80%の実力でも100%に近い運動が出来る可能性がある。
そんなことを感じた運動でした。

当然に美子にもこの感覚を要求です。出来る力があるから出来るのですが、でも成功の確率が一気に上昇しますし、失敗しても原因がハッキリして『もう一歩我慢できないと駄目・・』とか、物事がハッキリしてきました。
これをベースに、人馬のバランスを確立していけばgoodですね。
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