忘却への扉

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引き返す勇気を持てない愚かな国家

2016-05-14 | 平和を

 【 地殻変動に不安 原発は危険 】 松山市 男性( 68・大学嘱託職員 )

 ◇余震が続く熊本地震の被災者のお気持ちを思うと、言葉にならない。日本列島は東から太平洋プレート、南からフィリピン海プレートに押され続けている。ここ数年の断続的な地震や火山噴火などを考えると、日本近辺の地殻変動が活動期に入ってきたのではないかと不安になる。
 ◇私たちはそうした弱点にもっと敏感になる必要があると思う。さして根拠もなく説得力もない安全説に望みをかけて、原発推進を主張する状況ではないはずだ。安価だとされる原発による電力も、将来の廃炉に伴うコスト、使用済み核燃料の処理や数百年以上かかるという保管まで考えると本当に安いのか。大事故が起こればその補償で多大な負担が発生することはフクシマが語っている。
 ◇先の見えない政策で重いつけを後世に押し付け、現在の経済活動のために暴走することは許されることなのか。もう一つ原発が事故を起こさない限り、引き返す勇気を持てないほどの愚かな国家なのかと思う。]
                                    《 こだま 読者の広場 》 地方紙「投稿欄」より

 (  却への扉 ) 地方紙の『伊方原発 再稼働問題』で、[四国電力は11日から、伊方町、八幡浜市の全域と大洲、西予両市の伊方原発(伊方町)から半径20キロ圏内の計約2万8千戸を対象に訪問対話活動を始めた。6月10日までに社員が個別訪問し、7月末の再稼働を目指す3号機の安全対策や1号機を10日に廃止したことを説明。住民の疑問や不安などを聞き取りする。]の記事。
 再稼働実施を決定後に何をいまさら戸別訪問?それも30㌔圏内でなく20㌔圏内だけなもの不満。
 八幡浜市では、市長が市議会や住民の頭ごなしに県知事に再稼働了承をしたことにたいする抗議の意味を込め、市民が伊方原発再稼働の是非を問う住民投票を求める署名活動を行い、有権者の3分の1近くの支持を得ている。
 これまでも四電による伊方原発に関するアンケート調査とか名目は違う訪問は何度もあったようだ。どれも形式的なもので、住民の意見が考慮されることなど全くなかった。
 私が家で四電社員に出会って数分話せたのは1度だけ、家に居たのに声もかけずに去って行く2人の後ろ姿が四電社員だと知ったのはすでに遅く、郵便受けに原発安全の広告が入っていたからだったこともある。原発安全PRを見ただけなのは何度もだ(これって、不在は再稼働賛成派?)。
 地域を回っている社員を見て私の方から声をかけ、伊方原発が持つ危険性や不信感など無駄と知りつつぶつけたこともあった。
 四国電力社員や原発労働者も事故の不安は私たちと同じ。だから四電本社のある高松から一番遠く離れ、札束でどうにでもなると伊方町を選んだのだろう。
 四国電力は来年稼働40年となる伊方原発1号炉が再稼働するには費用が多額と経済面だけの理由で廃炉を決めたが、廃炉作業に約30年、廃炉費用は約397億円という。実質経費は大きく膨らむはず。
 四電が伊方原発3号炉再稼働工事に約1700億円をかかる。今後最も危険なプルサーマル原発を稼働していくのに、どれだけの経費と核廃棄物を増やし続け、事故避難に環境破壊と暮らしと人命の危険は放置し廃炉とその後の技術不足は先送り、負担と期間は無限大。なのに誰も責任を取らない、狡くて愚かな国家だ。
  


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