忘却への扉

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逃げないで

2010-01-08 | 日々
 寒くても段畑で果実の採集に追われ日々は年を越したが続いている。例年だととっくに収穫の終わっているはずの品種まで実を付けた園もある。数本離れた木の果実を採っている妻の声が気になる。
 幼児かわが家の犬に呼びかけるような優しい話し方だ。犬は家で留守番を真面目にやっているはず、ましてや幼児が来て遊べる季節ではなく家にも居ない。しばらくすると私も妻の採っている木の近くまで追いついた。
 可愛いマシュマロのようなふんわりした小鳥が、すぐそばの枝にやって来て逃げずに遊んでいる。まるで人間に飼われいたかのように見える。雀に似ているがもっと大きく、ほんと私も話かけたくなった。
 照れくさいので黙っていたが、内緒で写真だけでも撮れればとねらうがすぐ他の枝に移ってしまう。家族に鳥の名前を聞いても知らないの返事ばかり、でも知りたくてたまらない。翌日も出会い1日おいてまた次の日には別の場所にもやって来た。
 同じ鳥かどうか顔の見分けはつかないが、夜何日も思いつく鳥の名をいろいろ調べていたら『ツグミ』だとわかる。去年の秋に孫たちの好きな缶ジュース「つぶみ」を買った日に、ふざけて孫娘と言葉遊びをしたのを思い出した結果だ。「つぶみ」と言う孫娘に、ツボミ・ツグミ・ツバキ・ツバメを言う私。ああ、ツグミかもでやっと正解となる。 

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