忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

感謝でいっぱい

2012-07-14 | 共に
 いつも専門医院で出会うのだけど、まだ話しをしたことも顔をよく見た事もなかった。来院して待合室のソファーに腰掛けると付き添いの人が受付を済ませ戻って来る。
 『あなたのおかげで、こうして先生にも見てもらえ安心できる。 いつもありがとう』 付き添いの人がその言葉に答えると 『ほんとにあなたは優しいから…』
 数メートル離れた私にも女性の細やかな気配りは感じられる。老齢の女性の感謝の言葉もお世辞ではないだろう。
 『今日は私も初めてなので よろしくお願いします』 血圧を測る看護師さんに挨拶。私は診察室の前にある長椅子に腰掛け、先に済んでの順番待ちだった。
 患者さんはどこかの介護施設などからの通院かとこれまで思っていたが、市内で1人暮らしとその生活環境を初めての付き添い女性への話で知る。
 『病院にあんまり来ないのは ええことよ。元気におらんとなぁ』 方言の混じるのもいい。『体には悪い所があちこちあって 病院はよく行くのよ』 あれ?先ほどの話とどこか違うような。
 『ここ見て小さく膨れてるでしょ 機械が入ってるの だから… 』 一緒に居るのがうれしそう。出会いを受け入れ信じて感謝を伝える生き方。
 付き添う女性も別の人なのに同じに思えるのは同じ会社だからだけとも思えない。感謝を表現するのが苦手な私は、かなり遠回りだけれど社会的な面で内緒にまとめて表すことにしている。