忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

おんなはろか?と

2010-09-20 | 共に
 友人知人宅であっても特別の事情がなければ、私の方から積極的に訪問することはまずなかった。結婚後のいつの間にか、行きたい会いたい気持ちと反対に苦手意識ができていた。
 それでも会いたい人はいて昨日は町の催し物が開催され私も参加したのだが、私のその日を待ち焦がれていたのには別の理由もあった。行事の合間を抜けて、友人宅を訪問しようと考えていた。
 連絡が途絶え心配し始めてから数カ月になるが7月末に今回の行事開催を聞いて会えるかもとの期待を、数日前には会おうと決めた。
 私も放っていた責任はあるような気もして、電話連絡はせずに訪問するつもり。
だから催し物会場で友人の母親の姿は見かけたが、あえて声はかけないまま。小道を上り住宅へのコンクリート舗装されたスロープを歩けば手すりの付いた玄関への通路がある。
 数歩の所で開けられたカーテン部分から奥の居間でテレビの前に座っている父親を見て、「おんなはろか?(居ますか)」と尋ね友人の不在を知った。もう少し詳しくい話を聞けたのに、後で気づいてもしかして入院ではとの想像まで‥ 。
 会場に戻っても買い物か何かの外出であればと願いながらも、はっきり事実お母さんから聞きたいとずっと機会を待ち続ける。催しの終わりが近づいた頃やっと出会えて、やはり入院している長引きそうだとわかる。訪問で再会できなかったことより、友人のために何も手助けもできずにいた自分が悔しい。