忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

町の煙

2009-05-03 | 平和を
 ちょっとひどすぎるんじゃないか。国道を走行する前方の車が煙でぼやけて見える。もちろん両側の家など風景もいっしょ。
 もうなれたとは言うものの、国道でこれは初めてだし危険だろう。改めて見回すと今日はあちこち煙の数が特に多い。
 水田地帯の細かい草刈り、その集めた草を燃やすのだ。野焼きのように一面を燃すこともある。車の窓ガラスで匂いは感じないが、生草の煙は白く辺りに広がる。
 各農家がいっせいに火を着けるわけでもない所々で白い煙と、たくさんの黒い焼き跡。そこまでしなくても良いのではと、焚き火を止めた私は思う。
 国道から外れ家に近づいて来ると、狭い道路横で一人の野焼き。煙に包まれ長い竹の棒を持った女性だとわかる。けむいだろうな、なぜか煙は人の方に向かって来るのだ。
 これほどの焚き火が注意されない町を、最初は信じられなかった。でも長く居るとそれをこの土地の景色と認めている自分。
 昔から続く風習か。形は違うが戦国時代の山城跡の残るこの地、昔家々が焼け殺戮の戦があったかも知れない。ヒロシマから列車で着いた被曝者で治療かなわず煙となった人も多い。
 日本国憲法の平和の道に背き派兵し、たとえ海外でも戦争の煙を再び狙うこの国。比べる問題ではないが真の平和を守りたい。
コメント
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