欧州連合(EU)への入域を目指す中東からの難民・移民が押し寄せたベラルーシ西部のポーランド国境で続いた緊張は、一時緩和された。
欧州メディアなどによると、国境沿いで野営していた難民ら約2千人のうち多くが保護された。ベラルーシは「人道支援」を強調した。
ベラルーシ国営ベルタ通信は、当局が用意したブルズギ・クジニツァ国境検問所近くの物流倉庫で毛布にくるまった難民らの写真を公開、食事が提供される様子も伝えた。新型コロナウイルスのワクチン接種も検討されているという。
1つの情報として、ベラルーシには7千人ほどの難民らがいて、今回は、その内2千人がポーランドとの国境付近に集結したとのことだ。
問題は、その7千人がいつ、どのような手段でベラルーシまで来たのか。はっきりしていない。
その点からも、ベラルーシで2千人が保護状態になっているとしても、今後、再びポーランドや、リトニアなどEU域内に流入する可能性が消えた分けではない。
EUからの追加制裁を恐れたベラルーシが、一時凌ぎで難民らを保護したのならば、早晩、難民らの処遇についてEUとの衝突は避けられないのではなかろうか。「関連:11月21日」