正さん日記

世の中思いにつれて

バイデン大統領が目指す国民に融和は、トランプ氏の去就がカギに

2021-01-22 12:48:18 | 世界

 昨日、アメリカのバイデン新大統領の就任式が無事終了した。通常は議事堂広場に10万人以上の国民が祝福する中で行われる筈だが、新型コロナウイルス感染防止のため、20万本の星条旗が周辺を埋め尽くすなか、限られた人数の参加者が見守った。

 それにしても、20万本の星条旗が立てられたとは、さすがアメリカだとスケールの大きさにびっくりする。

 バイデン氏の大統領就任式に至るまで、トランプ前大統領のさまざまな抵抗で、どうなるのかと危惧する向きが多かったと思うが、案外、それが杞憂に終わったことは幸いだった。

 トランプ前大統領は、自ら退任式を行い、その際、「バイデン氏の成功を祈る」とも述べたが、その反面「また、帰ってくる」とも語り、熱狂的なトランプファンに一種の期待感を持たせた。

 ただ、バイデン新大統領をねぎらうような言葉を残したことは、あの議事堂襲撃ショックの大きさに驚愕し、その後の弾劾決議に不安を感じている証拠とも言える。

 また、大統領交代の時に慣例になっているという、新大統領への手紙は残され、バイデン氏は、手紙の内容について具体的には紹介しなかったが、「暖かいものだ」と述べている。

 バイデン新大統領は、トランプ前大統領により分断された国民の結束を呼び掛けた。しかし、トランプ氏を頭から心酔している多くの国民は、あくまでも同氏の言動を信用しているため、大統領選挙についてもバイデン氏は不正選挙で大統領になったと信じ込んでいる。

 従って、それを払拭するためには、いくらバイデン大統領が国民に統一を呼びかけても、凝り固まった多数のトランプ心酔者の頭の中を変えることは難しい。

 そのためには、トランプ前大統領自身が、国民に統一を呼びかけるか、トランプ氏の政界引退が必要になる。

 トランプ氏が退任式の挨拶や手紙がバイデン大統領に好意的な内容だったとして、大人の対応で国民に融和を呼び掛ければ一番良いが、恐らくそれはないだろう。

 政界引退については、議会上院で弾劾裁判が行われ、三分の二が賛成すればトランプ氏は公民権を剥奪され、次期大統領立候補はもとより、政治活動ができなくなる。

 共和党上院の重鎮マコーネル院内総務は、トランプ氏を見限ったようなので、同氏の影響力により共和党から最低17名が賛成に回れば、トランプ氏は弾劾される。

 そうならないと、バイデン大統領がいかに国民の融和を求めても、極めて困難性がある。

 

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